【動画】第45回全国公害被害者総行動デーで小泉環境大臣に公害被害を訴える!〜原発事故被害者の訴え 森松明希子(原発賠償関西訴訟原告団代表)

0 0
【小泉環境大臣への訴え】放射能汚染があるからです

【3.11避難者の声】世界中の全ての皆さまへ

小泉環境大臣に直接公害被害者として被害の本質を訴えることが出来ました。
このような貴重な機会を設けてくださったすべての皆様に感謝申し上げます。
原発賠償関西訴訟原告の仲間が小泉環境大臣への訴えの動画に
日本語字幕をつけて編集してくれました!

https://youtu.be/OphaqIUbz_0



大切な部分は色付きで強調してくれています!
何も言わなくても、大切だ!と思って強調してくれたところが同じだった原告のみなさんとともに、
この原稿を作り上げました。

関西訴訟団が半年以上時間をかけて、被害の本質を訴えるために、
会議を重ね、そして日本の公害の歴史を作り上げ、
公害被害の根絶のために全身全霊を尽くして声を上げ続けてくださった公害被害者の45年の歴史的舞台で、
ぜひ原発事故の本質を訴えたいと手を挙げ、声を上げ続けてこの日が実現しました。

原発事故は、史上最大で最悪の公害です。
9年前の東電福島原子力惨禍が起きた当時の環境大臣もそう表現しました。
紛れもなく原発事故は人災であり、公害であり、被害の根絶は、
私たちの世代で実現しなければならない課題だと思います。

汚染水の海上放出と汚染土の再利用について、考え直すよう訴えた一文は、
事前に提出した「被害の訴え」には書かれていませんでしたが、
私個人や原発事故の直接的被害者だけでなく、
全人類に関わる被害につながることと判断し、
当日自分の判断と責任において、発言に加えました。

国連でスピーチをしても、環境大臣の前でスピーチしても、失われたものは取り戻せません。
しかし、私は手放してはいけない権利が何か、見えているので、
主権者の自覚と責任をこれからも果たしたいと思います。

どうぞ、出来るだけ全世界の人々に、福島原子力惨禍の被害の実相が伝わり、
同じ過ちを人類が繰り返さないために、地球の環境を守り、
次世代が健やかに生きる環境を手渡すために、
多言語化翻訳のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

動画、写真は、どうぞご自由にお使いください。

出来るだけ、多くの人々にお伝え下さい。

いつも、福島原発事故被害者に寄り添い、ともに歩んでくださり、感謝です。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

原発賠償関西訴訟原告団代表 森松明希子





小泉環境大臣へ 【東京電力福島第一原発被害の訴え】
         
原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子と申します。
発言の機会をいただきまして感謝申し上げます。

2011年5月、東京電力福島第一原発の爆発から2ヶ月後に、福島県郡山市から大阪に2人の子どもたちを連れて国内避難を続けています。いわゆる母子避難です。原子力災害当時0歳と3歳だった私の子どもたちは、9年間、家族バラバラで、4人家族がひとつ屋根の下で暮らすという「ふつうの暮らし」を奪われてきました。

私たちが避難を続けているのは、福島原発事故による放射能汚染が「ある」からです。
原発事故の被害の本質は、放射性物質による核被害、つまり「被ばく」の問題です。
国策で推し進めた原発事故によって無差別に放射性物質がばらまかれ、環境を汚染しました。

事故直後、私たち一般市民には、正確な情報は知らされず、私たちは無用な被ばくを重ねました。空気、水、土壌が著しく汚染される中、私たちは放射性物質が検出された水を飲むしかなく、私は生後5ヶ月の我が子にも母乳を与えてしまいました。
私たちは一体どれだけ初期被ばくさせられたかも分からない上に、もうこれ以上、1ミリシーベルトたりとも無用な被ばくを重ねたくはないのです。

大臣は、避難したくても出来ない人々の声を聞いたことがありますか?
(息子が通う幼稚園の先生は、「親が避難しなければ子どもは避難出来ないから。私はここにいて守らなければならない子どもたちを守るから、あなただけは、母子避難で大変でも、大阪で子どもたちを守ってね」と背中を押してもらいました。)
原発は国策なのに、被ばくから平等に身を守る制度は9年経っても何ひとつありません。

これから先、将来のある子どもたちに、健康被害のリスクを少しでも低減させたいと思うことは親として当然の願いであり、子どもの健やかな成長を願わない親は一人としていないと思うのです。そこには、一点の曇りもなく、放射線被ばくの恐怖を感じることがあってはならず、放射線被ばくによって健康被害のリスクを高めることがあってはなりません。
(将来の発病を危惧しながらの生活を強いられる事があってはならないと思うのです。)

放射線被ばくから免れ健康を享受する権利は、世界に通じる普遍的な権利です。
(命と健康に関するこの基本的人権の侵害が間断なく続いていることが被害であると私は思います。)

この国が、人々に無用な被ばくを強いる立場に立つのか、それとも、その反対の立場に立つのか、世界中の人々が注目していると思います。

汚染水の海洋放出や除染で大量に出た汚染土の再利用に関しても「被ばくの問題」として慎重にご検討をお願い申し上げます。

大臣、どうか、人々の命と健康を、そしてその生命を育む環境を次世代の人々に手渡せるよう、全力で守ってください。

私からは、以上です。ありがとうございます。

※(  )は事前提出、当日時間の関係上、省略。


動画、写真は、どうぞご自由にお使いください。
(字幕あり)
https://9.gigafile.nu/0930-g262a6a3383b12458af28b2326cb09558
(字幕なし)
https://34.gigafile.nu/0929-kbd567b7589e8615ac393c578a7ee4e5d

9月末頃まで自由にダウンロード出来ます。
どうぞご自由にご活用ください。
皆様方のHPやSNSで切り取って発信なども無断で転用・転載も大歓迎です☆
出来るだけ、多くの人々にお伝え下さい。
いつも、福島原発事故被害者に寄り添い、ともに歩んでくださり、感謝です。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
原発賠償関西訴訟原告団代表 森松明希子

2020(令和2)年8月27日(木)
11:00〜@東京霞が関・環境省第1会議室

公害被害の訴え〜原発事故被害者の訴え〜
原発賠償関西訴訟原告団代表 森松明希子
関連記事
ページトップ