小泉環境大臣に直接訴える森松明希子さん・東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表 「命と健康、その命を育む環境を守ってください」と訴える
第45回全国公害被害者総行動デーで小泉環境大臣に公害被害を訴える!
〜原発事故被害者の訴え 森松明希子(原発賠償関西訴訟原告団代表)の環境大臣との面会を
ご取材くださった青木美希記者がSNSで写真入りでアップしてくださいました!
※写真は、開始2分前に入室された小泉大臣が、自ら、全国から各地で起きた公害被害者の元に歩み寄り、
名刺交換をしてくださったときのシーンです。
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表でもある森松明希子さんは、
『母子避難、心の軌跡』『レッドキモノ』『3.11避難者の声』の3冊の避難者手記を手渡しました。
受け取ってくださったので、熟読して、原発事故被害者・避難者の声を受け止めて環境行政に
生かしてほしいと思います。

https://twitter.com/aokiaoki1111/status/1300045675015544833
青木美希記者のご許可を得て掲載させていただいています。
2020(令和2)年8月27日(木)
11:00〜@東京霞が関・環境省第1会議室
公害被害の訴え〜原発事故被害者の訴え〜
原発賠償関西訴訟原告団代表 森松明希子
小泉環境大臣へ 【東京電力福島第一原発被害の訴え】
原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子と申します。
発言の機会をいただきまして感謝申し上げます。
2011年5月、東京電力福島第一原発の爆発から2ヶ月後に、福島県郡山市から大阪に2人の子どもたちを連れて国内避難を続けています。いわゆる母子避難です。原子力災害当時0歳と3歳だった私の子どもたちは、9年間、家族バラバラで、4人家族がひとつ屋根の下で暮らすという「ふつうの暮らし」を奪われてきました。
私たちが避難を続けているのは、福島原発事故による放射能汚染が「ある」からです。
原発事故の被害の本質は、放射性物質による核被害、つまり「被ばく」の問題です。
国策で推し進めた原発事故によって無差別に放射性物質がばらまかれ、環境を汚染しました。
事故直後、私たち一般市民には、正確な情報は知らされず、私たちは無用な被ばくを重ねました。空気、水、土壌が著しく汚染される中、私たちは放射性物質が検出された水を飲むしかなく、私は生後5ヶ月の我が子にも母乳を与えてしまいました。
私たちは一体どれだけ初期被ばくさせられたかも分からない上に、もうこれ以上、1ミリシーベルトたりとも無用な被ばくを重ねたくはないのです。
大臣は、避難したくても出来ない人々の声を聞いたことがありますか?
(息子が通う幼稚園の先生は、「親が避難しなければ子どもは避難出来ないから。私はここにいて守らなければならない子どもたちを守るから、あなただけは、母子避難で大変でも、大阪で子どもたちを守ってね」と背中を押してもらいました。)
原発は国策なのに、被ばくから平等に身を守る制度は9年経っても何ひとつありません。
これから先、将来のある子どもたちに、健康被害のリスクを少しでも低減させたいと思うことは親として当然の願いであり、子どもの健やかな成長を願わない親は一人としていないと思うのです。そこには、一点の曇りもなく、放射線被ばくの恐怖を感じることがあってはならず、放射線被ばくによって健康被害のリスクを高めることがあってはなりません。
(将来の発病を危惧しながらの生活を強いられる事があってはならないと思うのです。)
放射線被ばくから免れ健康を享受する権利は、世界に通じる普遍的な権利です。
(命と健康に関するこの基本的人権の侵害が間断なく続いていることが被害であると私は思います。)
この国が、人々に無用な被ばくを強いる立場に立つのか、それとも、その反対の立場に立つのか、世界中の人々が注目していると思います。
汚染水の海洋放出や除染で大量に出た汚染土の再利用に関しても「被ばくの問題」として慎重にご検討をお願い申し上げます。
大臣、どうか、人々の命と健康を、そしてその生命を育む環境を次世代の人々に手渡せるよう、全力で守ってください。
私からは、以上です。ありがとうございます。
※( )は事前提出、当日時間の関係上、省略。
〜原発事故被害者の訴え 森松明希子(原発賠償関西訴訟原告団代表)の環境大臣との面会を
ご取材くださった青木美希記者がSNSで写真入りでアップしてくださいました!
※写真は、開始2分前に入室された小泉大臣が、自ら、全国から各地で起きた公害被害者の元に歩み寄り、
名刺交換をしてくださったときのシーンです。
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表でもある森松明希子さんは、
『母子避難、心の軌跡』『レッドキモノ』『3.11避難者の声』の3冊の避難者手記を手渡しました。
受け取ってくださったので、熟読して、原発事故被害者・避難者の声を受け止めて環境行政に
生かしてほしいと思います。

https://twitter.com/aokiaoki1111/status/1300045675015544833
青木美希記者のご許可を得て掲載させていただいています。
2020(令和2)年8月27日(木)
11:00〜@東京霞が関・環境省第1会議室
公害被害の訴え〜原発事故被害者の訴え〜
原発賠償関西訴訟原告団代表 森松明希子
小泉環境大臣へ 【東京電力福島第一原発被害の訴え】
原発賠償関西訴訟原告団代表の森松明希子と申します。
発言の機会をいただきまして感謝申し上げます。
2011年5月、東京電力福島第一原発の爆発から2ヶ月後に、福島県郡山市から大阪に2人の子どもたちを連れて国内避難を続けています。いわゆる母子避難です。原子力災害当時0歳と3歳だった私の子どもたちは、9年間、家族バラバラで、4人家族がひとつ屋根の下で暮らすという「ふつうの暮らし」を奪われてきました。
私たちが避難を続けているのは、福島原発事故による放射能汚染が「ある」からです。
原発事故の被害の本質は、放射性物質による核被害、つまり「被ばく」の問題です。
国策で推し進めた原発事故によって無差別に放射性物質がばらまかれ、環境を汚染しました。
事故直後、私たち一般市民には、正確な情報は知らされず、私たちは無用な被ばくを重ねました。空気、水、土壌が著しく汚染される中、私たちは放射性物質が検出された水を飲むしかなく、私は生後5ヶ月の我が子にも母乳を与えてしまいました。
私たちは一体どれだけ初期被ばくさせられたかも分からない上に、もうこれ以上、1ミリシーベルトたりとも無用な被ばくを重ねたくはないのです。
大臣は、避難したくても出来ない人々の声を聞いたことがありますか?
(息子が通う幼稚園の先生は、「親が避難しなければ子どもは避難出来ないから。私はここにいて守らなければならない子どもたちを守るから、あなただけは、母子避難で大変でも、大阪で子どもたちを守ってね」と背中を押してもらいました。)
原発は国策なのに、被ばくから平等に身を守る制度は9年経っても何ひとつありません。
これから先、将来のある子どもたちに、健康被害のリスクを少しでも低減させたいと思うことは親として当然の願いであり、子どもの健やかな成長を願わない親は一人としていないと思うのです。そこには、一点の曇りもなく、放射線被ばくの恐怖を感じることがあってはならず、放射線被ばくによって健康被害のリスクを高めることがあってはなりません。
(将来の発病を危惧しながらの生活を強いられる事があってはならないと思うのです。)
放射線被ばくから免れ健康を享受する権利は、世界に通じる普遍的な権利です。
(命と健康に関するこの基本的人権の侵害が間断なく続いていることが被害であると私は思います。)
この国が、人々に無用な被ばくを強いる立場に立つのか、それとも、その反対の立場に立つのか、世界中の人々が注目していると思います。
汚染水の海洋放出や除染で大量に出た汚染土の再利用に関しても「被ばくの問題」として慎重にご検討をお願い申し上げます。
大臣、どうか、人々の命と健康を、そしてその生命を育む環境を次世代の人々に手渡せるよう、全力で守ってください。
私からは、以上です。ありがとうございます。
※( )は事前提出、当日時間の関係上、省略。
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