東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream (サンドリと呼ばれてます)

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報告:さようなら原発1000万人アクション@代々木公園

昨日(9月18日)東京の代々木公園で開かれた「ともに生きる未来を!さようなら原発さようなら戦争全国集会」の模様を伝える動画(3種類)をご紹介しました。皆さん心を打つスピーチですが、特に森松明希子さん(原発賠償関西訴訟原告団代表)の10分間のスピーチには魂を揺さぶられます。是非視聴してください。





金原先生が、スピーチの書き起こしをしてくださいました!!
ご覧下さい→弁護士 金原徹雄のブログ

【3.11避難者の声】@代々木公園 森松明希子10分間スピーチ(2017年9月18日)

全国からお集まりの平和を愛する皆さん、こんにちは。福島県から大阪に2人の子どもを連れて避難を続けています、森松明希子と申します。6年半前、私の子どもは0歳と3歳、そして3.11、原子力発電所の事故、福島県で被災しました。多くのここにお集まりの皆さんがこの6年半のあいだ、全国に散らばる福島原発事故の避難者の人たちを受け入れ、手を広げて、そして支え、各地で起こる原子力発電所の存在、再稼働についても、声を上げてくださいました。
 皆さん、今、この国は平和ですか?平和であると世界に胸を張って言えますか?(「言えない」との声)2人の子どもを連れて福島から大阪に6年半避難をし続けている私は、この6年半のあいだ、平和のうちに生きていると実感したことは一度もありません。「平和のうちに生きる権利」も、この国が世界に誇る日本国憲法、平和憲法の一番最初の前文に書いてあります。全世界の国民は、「恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有する」と、前文で高らかにうたい、13条で個人の尊厳を尊重することを最高法規にしながら、生存権、生きる権利を憲法上保障していますが、福島事故を経験して、この国は、6年半のあいだ、本当に「平和のうちに生存する権利」を最優先に、人の命や健康を最も大切にする社会という方向に舵を切って進めて行けているでしょうか。私は、そうは思いません。(「そうだ」の声)私は、2人の子どもを福島から避難をさせて、大阪に避難をさせて、放射線被ばくの恐怖からは、一時的に避難をさせることが出来ています。でも私は、たまたま6年半前に福島で被災をして、私の子どもだけが、はるか遠く離れた大阪で被ばくを免れたらそれでいいとは思えないのです。福島の子どもも、避難できた子どもも、それから今ここの東京にいる、日本全国に、いえもっと広く地球規模で考えれば、世界で次の世代を担うのは、次の世代、子どもたちなんです。子どもたちの命と健康を一番に考えるような、そういう方向に、原子力発電所の事故を経験しているのに、舵を切れていないことを証明し続けている6年半でもあったというのではないでしょうか。(「そうだ」の声と拍手)
 「平和のうちに生存する権利」は、何度も申し上げますが、憲法で保障された基本的人権なのです。人の命よりも、命と健康よりも、最優先で大切にされなければいけない価値は他にないのです。(「そうだ」の声と拍手)基本的人権を尊重して、生きてこそ、健康で生きてこそ、次の子どもに、次の世代にバトンを渡してこそ、そういうふうな方向に社会を進めて行くことが、私たち、3.11後を生きる大人の責任だと私は思います。(「そうだ」の声と拍手)
 皆さん、「平和のうちに生存する権利」、「平和のうちに生きる権利」ということを、今この、この場で、こんなにたくさんの人たちが、原子力災害を通じても、思いを寄せることで一致表明できるのです。今日は、福島の中からも、そして全国に散らばっている避難者たちも、被災者たちも、多くの人たちが会場にもいてくださって、でも、何に一番励まされるかというと、この会場で、佐藤(和良)さん、そして福島から避難をしている私に、福島原発事故の被害の実相を少しでも一緒に共有してくださろうという熱い皆さんのこの眼差しと思いが一番被災地の人たちに励ましとなり、そして、前向いて歩ける本当の意味での復興の希望になるのです。「復興のために」とか、「原発止めたら経済は」とか、そういうまやかしにだまされてはいけないと思うのです。(拍手)
 原子力発電所がひとたび事故を起こしたら、ばらまかれるものは放射能なんです。紛れもなく、放射性物質が空気中、土壌を汚染し、そして海洋を汚します。全世界の皆さんに対して、日本は、汚染物質をまき散らしていることをまずは謝罪するべきです。(「そうだ」の声と拍手)その上で、多くの心を寄せてくださる世界の知見を集めて、子どもたちの未来や健康を守る、そういうふうに舵を切る。
 そして何よりも、私が先ほど皆さんに、「皆さん、平和ですか?」と尋ねました。皆さん、平和とは何ですか?私は、この6年半、平和とは何かと思った時に、平和とは日常の平穏な暮らしそのもの、日々の日常そのものだということを、福島原子力発電所の原発事故を通して、身をもって体感しました。それは、72年前、先の戦争で、戦争を経験された方もこの会場にはたくさんいらっしゃると思います。逃げることが許されない、逃げずに火を消せ、お国のために全体主義的な思想に覆われて、そして思考停止を全国民に強いて、そして判断能力を一切封じて、言論も封じて、そして行き着いたのが先の太平洋戦争でした。そのことを、私たちは学ぶべきだし、私たちは学んでいます。
 もう一つ言うならば、原子力発電所が事故を起こして、拡散をしてばらまくものは放射能。70年前、終戦を迎えるにあたって、最後に広島と長崎で落とされた原子力爆弾、爆弾で落とされてばらまかれたものも放射能なんです。この国は、広島、長崎、そして福島を経験しているのに、この国民は黙って、それでもなお原子力発電所にしがみつくのか、それとも、そこまで手を切って、違う方向に進み出すのかは、私たち自身に問われている問題だと、避難をしている私自身も思っています。(拍手)
 そういう観点から、福島原発事故の被災者は、つまりは、核被害者と同じなんです。世界に対して、恥ずかしくない行動を、私は1人の大人としてとりたい、そのように思います。皆さんも、この国に生きる人は、おそらく本当の意味で、平和を愛する人たちだと私は信じています。ですから、どうぞご一緒に、そして、放射線被ばくから免れ、健康を享受する権利というのは、人の命と健康に直接関わる権利です。その権利を侵害し続けているのが今なおひとつも収束をしていない東京電力福島第一原子力発電所の原子力惨事です。原子力過酷事故です。そのことを皆さん、胸に思いながら、原子力発電所を再稼働していくのか、本当に止めていくのか。
 そしてこの判決もくだります。今週の金曜日(注:9月22日)です。千葉(注:原発賠償請求千葉訴訟)の判決がおり、10月には、生業(なりわい)訴訟という、福島での民事訴訟の判決もおります。そのような形で、全国には、皆さんの応援を受けながら、原子力発電所を、本当にどういう被害なのかというのを一緒に共有しながら、それは平和につながる道なのです。そのことを、今日私は皆さんとご一緒に確認をしたくて、これまで6年半、長いあいだ、福島のことを、そして避難者のことを支えていただいていました。でも、それでは今私たちに出来ることは、福島原発事故の被災者に出来ることは、被害の実相を、つまり原子力発電所の、平穏な生活、普通の人々の暮らしを奪う原子力発電所の事故がどういうものであるか、それは明らかに、平和を脅かすことを、福島事故は、平和と共存できない原子力発電所ということを、証明し続けているということを確認させていただきたいと思います。(拍手)その上で、ご一緒に、これからも皆さんと共に、私も世界に向けて平和を、そして放射線被ばくから免れ、健康を享受するという、憲法の前文にも書いてある「平和に生きる権利」というのを一緒に勝ち取っていきたいというふうに思っています。ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。(拍手)福島のことにずっと思いを寄せて、放射能に対してきちんと向き合ってください。よろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手)
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