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【東日本大震災5周年 避難者の声 NO.6 】一児の母さん     (福島県→大阪府)

【東日本大震災5周年 避難者の声 NO.6】一児の母さん
                     (福島県→大阪府)

私の子どもは様々なアレルギーがあります。

普通一般的に、蕎麦アレルギーの人は蕎麦を避け、卵アレルギーの人は卵を避けます。
なぜなら、摂取するとショック症状を起こしてしまうからです。
アレルギーの中でも、少しなら食べられるという人もいれば、微量でも死に至る人もいて程度は人それぞれです。

私の子どもは食物の他に、花粉、金属、化学物質アレルギーがあります。

今回皆さんにお伝えしたいのは、あまり知られていない放射性物質によるアレルギー症状です。
蕎麦や卵、小麦などなら誰でも知っているアレルギーですが、放射性物質に関してはなかなか世の中の人たちに知ってもらうことができません。

血液検査などで『蕎麦』『卵』『スギ・ヒノキ』…などの項目はありますが、『放射性セシウム』などの項目はありません。
放射性物質の項目があったらすぐに分かってもらえるのに…といつも思います。

我が子は、放射性物質に触れると様々な症状が出ます。
年に一度、福島に帰省する時はいつも決まって鼻血、口内炎、下痢、そして咳が止まらなくなります。リンパも腫れます。肌が露出している部分は赤い湿疹となり、次第に化膿しグジュグジュになってしまいます。
放射性物質によるアレルギー反応を起こすのです。

花粉症はよくコップの水に例えられます。個人の持つ体内のコップの大きさは大小様々ですが、それがいつの日か満タンになって溢れた時に花粉症となって症状があらわれると聞きます。

原発事故当初、今とは比にならないほどの大量の放射性物質が漏れ出し、放出されました。私たちは知らずにそれを吸い込み、浴びてしまいました。
私たちの放射性物質の体内のコップは、もうすでにいっぱいになり溢れています。

原発事故から5年になりますが、いまだ多数の避難者が存在しています。おそらくその人たちも何かしらの症状があり避難し、いまだ帰れずにいるのだと思います。

今、国は、熱心に福島に帰るよう帰還を促しています。
以前より線量が下がったとか、除染が進んだなどと説明していますが、そんなことでは済まない話です。

問題なのは『そこに放射性物質があるかどうか』なのです。本来、決して外に出てはいけないはずのものが、ほんの少しでも外に出てしまったことが大問題であり、今後それらは半永久的に消えることはありません。
量が減ったから大丈夫などと話をすり替えてはいけません。
たとえ微量であってもアレルギー症状は起こります。
微量どころか、今現在も生活空間に大量の放射性物質が存在しています。
除染したところでその汚染物質の行き場も無いのが現状です。

アレルギー症状が出た時、また、ショック症状が出たら一体どうするのでしょう?
全ては自己責任になってしまいます。

そのような状況で帰還しろということは、蕎麦アレルギーの人に蕎麦を食べろ!、卵アレルギーの人に卵を食べろ!と言っているのと同じことです。
もし私が子どもにそんなことをしたら、それは虐待にあたるのではないか?とさえ思います。

放射性物質アレルギーの人に対して福島に帰還しろ!などという殺人的な呼び掛けは、もういい加減やめにしませんか?『アナフィラキシー』キャンペーンを推し進めることは罪を犯すこととなんらかわりありません。

                    (2016年2月18日執筆)
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