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2021年1月30日(土)13:30〜16:00第49回公害環境デー 「公害環境運動を続けて50年 安心できる未来を」宮本憲一先生・除本理史先生の講演会で3.11避難者がアピールします!@リモート

【注意】緊急事態宣言が発出されましたので、会場での参加はご遠慮いただき、
全面的にオンライン(Zoomウエビナー)での開催に切り替えました。
お申込みは明日1月28日(木)17時まで、とのことです。
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第49回公害環境デー
メインテーマ 「公害環境運動を続けて50年 安心できる未来を」
●日 時: 2021年1月30日(土)13:30~16:00
●参加費:500円(院生・学生・障がい者は無料)
お申込みいただいた方にお支払い方法(振込先)についてご連絡させていただきます。
●申込方法:メールにてお申込みください。お名前・連絡先・メールアドレスをお知らせください。
Email:info@oskougai.com
お申込みは1月28日(木)17までにお願いします。
●参加方法:お申込みいただいた方には、1月28日(木)18:00以降に資料とZoom参加のためのURLをお知らせします。
●主 催:第49回公害・環境デー実行委員会
●お問合せ:大阪から公害をなくす会 TEL06-6949-8120
FAX06-6949-8121 email:info@oskougai.com
●プログラム 13:30~16:00
・1部
①特別講演1「地球環境の維持可能な社会を目指して―公害と闘って60年―」13:35~
講演者 :宮本憲一氏(滋賀大学名誉教授・大阪市立大学名誉教授)
②特別講演2「公害被害者救済の歴史からいま何を学ぶべきか」 14:05~(50分)
講演者 :除本理史氏(大阪市立大学 大学院教授)
質疑応答
・<10分休憩> 15:00~15:10
・2部
①被害者の訴え 訴訟支援 15:10~(15分)
・原発賠償訴訟 原告団共同代表 森松 明希子氏(関西訴訟)
・関西建設アスベスト大阪訴訟 弁護士 遠地 靖志氏(関西建設アスベスト大阪訴訟)
・ノーモア・ミナマタ近畿2次訴訟 弁護士 徳井 義幸氏(近畿訴訟)
(司会 訴訟支援カンパの訴え)
②特別報告 15:25~
①環境とコロナ問題 田川氏(大阪保険医協会)
②道路建設工事問題 高本東行氏(大阪道交連)
③気候変動 宮崎学氏(CASA)
④大気汚染調査「サーベイランス調査報告書」 医師 眞鍋穰氏
・閉会 宣言(行動提起)とまとめ 15:56~
………………………………………………………………………………
http://oskougai.com/より
『東電刑事裁判 福島原発事故の責任を誰がとるのか』海渡雄一・著/彩流社・刊
【岩手日報】原発事故で福島から母子自主避難 少数者目線 違和感記す 逃げる権利 社会に訴え(2021年1月28日)/森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)

森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
【岩手日報】原発事故で福島から母子自主避難 少数者目線 違和感記す 逃げる権利 社会に訴え(2021年1月28日)/森松さん(大阪)著書出版
・避難指示の対象ではなかったが、自らの判断で幼いきょうだいを連れて母子避難
・「少数者」から見た社会への違和感を記録に残そうと執筆
・日本政府は放射線から市民を守る施策が不十分と指摘(2018年国連人権理事会)
・内部被ばくを覚悟し水を口にせざるを得ない日々
・自主避難者への賠償金や住宅支援などは、強制的な避難者と比べると格段に乏しい
・「被ばくに神経質になって勝手に避難した」と傷つけられた人も多い
・被ばくを拒否する権利は一人一人にあり、基本的人権が尊重される社会にしたいと訴え
・命を最優先に行動することや「逃げる権利」の重要性を強調
・「いつでも誰でもマイノリティーになり得る。少数派の意見を聞くことは民主主義の根幹」
・「特に脆弱な子どもをさらなる被ばくから守ることに力を貸して下さい」
(記事より抜粋)
【出版のごあいさつ】『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』森松明希子・著(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2402.html
【目次】『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』森松明希子・著(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2422.html
【書評】「触れると熱く感じるぐらいの熱量や、命懸けの圧力を感じます。」by津久井進弁護士/ 森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2409.html
【書評】無理解な社会に訴えるには同情ではなく、人間の尊厳を訴え、憲法に明記された人権の尊重を要求してこそ獲得するべきものであるby水戸喜世子さん/ 森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2413.html
【神戸新聞】世界中が新型コロナウイルスという「見えない敵」と闘うさなか、「ある日突然、平和な日常が奪われるのは同じ。こんな時こそ、誰かの指示待ちになり思考停止に陥ってはいけない。『災害からの命の守り方』は一人一人が強い意志と深い思考を重ねることだ」/森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2418.html
【京都新聞】自主避難「命守る権利」子2人と大阪へ 女性が本出版 賠償金など格差訴え(2021年1月27日)/森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2421.html
【京都新聞】自主避難「命守る権利」子2人と大阪へ 女性が本出版 賠償金など格差訴え(2021年1月27日)/森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)

【京都新聞】自主避難「命守る権利」子2人と大阪へ 女性が本出版 賠償金など格差訴え(2021年1月27日)
・避難指示の対象ではなかったが、自らの判断で幼いきょうだいを連れて母子避難
・「少数者」から見た社会への違和感を記録に残そうと執筆
・日本政府は放射線から市民を守る施策が不十分と指摘(2018年国連人権理事会)
・内部被ばくを覚悟し水を口にせざるを得ない日々
・自主避難者への賠償金や住宅支援などは、強制的な避難者と比べると格段に乏しい
・「被ばくに神経質になって勝手に避難した」と傷つけられた人も多い
・被ばくを拒否する権利は一人一人にあり、基本的人権が尊重される社会にしたいと訴え
・命を最優先に行動することや「逃げる権利」の重要性を強調
・「いつでも誰でもマイノリティーになり得る。少数派の意見を聞くことは民主主義の根幹」
・「特に脆弱な子どもをさらなる被ばくから守ることに力を貸して下さい」
(京都新聞・夕刊2021.1.27記事より抜粋)
【出版のごあいさつ】『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』森松明希子・著(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2402.html
【書評】「触れると熱く感じるぐらいの熱量や、命懸けの圧力を感じます。」by津久井進弁護士/ 森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2409.html
【書評】無理解な社会に訴えるには同情ではなく、人間の尊厳を訴え、憲法に明記された人権の尊重を要求してこそ獲得するべきものであるby水戸喜世子さん/ 森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2413.html
【神戸新聞】世界中が新型コロナウイルスという「見えない敵」と闘うさなか、「ある日突然、平和な日常が奪われるのは同じ。こんな時こそ、誰かの指示待ちになり思考停止に陥ってはいけない。『災害からの命の守り方』は一人一人が強い意志と深い思考を重ねることだ」/森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2418.html
2021年1月23日(土)14時~『災害からの命の守り方-私が避難できたわけ-』(文芸社)刊行記念 森松明希子さんによるリアル&リモート・ト-クイベント@大阪・隆祥館書店

「災害からの命の守り方 私が避難できたわけ」文芸社 刊行記念
森松明希子さんによるリアル&リモート・ト-クイベントのご案内
テ-マ「あなただったらどうしますか ? 」

災害からの命の守り方
開催日 : 2020年1月23日 土曜日
時間 : 14:00~16:00
隆祥館書店多目的ホ-ルからリアル&リモ-トで配信
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)
隆祥館書店多目的ホ-ルにて、
限定25名リアルトークイベント
隆祥館書店からリモ-トで配信
☆避難して来られている方々は、本代は必要ですが、参加費は、無料です。
そのような方々がおられたら、お申込みの際、お知らせ下さい。
リアルトークイベント
●費用:3,300円
(内訳:参加費1,430円+本代「災害からの命の守り方」 1,870円
リモートトークイベント
●費用:3,500円
(内訳:参加費1,130円+「災害からの命の守り方」1,870円
+送料及び手数料500円)
リモ-トが苦手な方のために
●費用:4,000円
(内訳:参加費1,130円+「災害からの命の守り方」1,870円
+送料及び手数料500円
+(後日DVDをお渡しします)500円)
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)
*振込先 三井住友銀行上町支店 (普通) 1353923
カ)リュウショウカンショテン
※ リモートトークイベントに、参加ご希望の方は、あらかじめZOOMの
インスト-ルをしておいて下さい。
※ 参加者は、弊社が送付するメールに記載のアドレスからzoomに
ご参加いただき、開始時間までにIDとパスワードをご入力のうえ
お待ちください
※ 店頭もしくは、メ-ルで、お名前・ご住所(郵便番号含む)・
お電話番号を明記の上、お申込み下さい。
(メ-ル送信及び遠方の方への送品のため)
※ お申し込みの手続きを完了しているのに、こちらからの連絡のない
場合は、恐れ入りますが、トラブルを避けるためにもイベントの
3日前までにお電話にて、ご一報いただけますようお願い致します。
申込み・お問合せ: 隆祥館書店 TEL:06-6768-1023
住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4 谷町6丁目⑦番出口向かい
Eメ-ル: ryushokan@eos.ocn.ne.jp
主催: 隆祥館書店 協力: 文芸社
隆祥館書店ウェブページより
2021年1月21日(木)「ふつうの暮らし 避難の権利 つかもう安心の未来」裁判(原発賠償関西訴訟)第28回口頭弁論期日@大阪地方裁判所

《第28回裁判》
日時:2021年1月21日(木)14:00~
場所:大阪地裁本館202号法廷
集合:午後13:00
1月21日(木)、原発賠償関西訴訟の第28回期日が開かれます。
当日のスケジュール等詳細がほぼ決まりましたので、ご連絡します。
当日の傍聴案内をさせていただきますが、緊急事態宣言が発出されていることにかんがみ、新型コロナウイルス感染防止のため、報告集会は開催しないことを決めました。
また、模擬法廷(期日外企画)はZoom配信を行うのみで、サポーターの方に会場に来ていただくことは取りやめました。
傍聴券の抽選はありますが、後述のように、Zoomにて、模擬法廷(期日外企画)の様子を配信する予定ですので、そちらにアクセスしていただくようお願いします。
また、通常行っております12時からの淀屋橋駅での宣伝行動も行いません。
■日時■
2021年1月21日(木)14:00~14:30頃
■場所■
大阪地方裁判所本館2階202号法廷
■事件番号■
平成25年(ワ)第9521号等・損害賠償請求事件
※ 抽選があります(後述)
サポーターの皆さまは、以下のようにZoomにてご参加いただけますよう、お願いする次第です。
■ Zoomによる模擬法廷(法廷外企画)の配信について
サポーターの方々は、当日こちらからご視聴ください。
********
原発賠償関西訴訟_第28回期日_模擬法廷
2021年1月21日 14:00
●Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/89931571373?pwd=bmlFOE1pMngzKzFzNHNCWFUrZU0ydz09
●ミーティングID
899 3157 1373
●パスコード
123456
********
■ 当日のスケジュールを以下に記載します(傍聴の場合)。
●13:00
大阪地方裁判所・別館正面玄関集合
(注:原告と弁護団は弁護士会館集合です)
http://www.courts.go.jp/.../syozai/osakamain/index.html
●13:10~13:20
大阪地方裁判所・別館正面玄関前 整理券配布(13:20抽選)
※ 傍聴券交付状況をご確認ください。
https://www.courts.go.jp/app/botyokoufu_jp/detail?id=14526&list_id=146,148,147,149,150,151,152,153,154,155,156,157,158,159
※ 13:15~13:20頃に、原告・弁護団は裁判所に入廷を行う予定です。
なお、裁判所敷地内では一般のチラシ配布などは禁止されておりますのでご注意ください。
弁護団からは、当日のスケジュール等を記載したものを配布する予定です。
●14:00
弁論開始(202号法廷)
※ 抽選に外れた方は、今回は模擬法廷への誘導をいたしません。Zoomにアクセスしてください。
●14:30頃
弁論終了予定
※ 報告集会は行いません。
■ 第28回弁論期日の内容は以下のとおりです。
・原告の準備書面の陳述・・パワーポイントを使用して説明します。
低線量被ばく関係の準備書面を提出する予定です。
■ 第28回弁論期日以降の日程
第29回期日2021年5月13日(木)14:00予定
以上です。
傍聴に来られる方は、くれぐれも13:20までに裁判所の別館正面玄関前にお越し下さい。
ただし、Zoomでアクセスしていただきたいです。
【原発賠償関西訴訟@大阪地裁の今後の予定】
《第29回裁判》
日時:2021年5月13日(木)14:00~
【神戸新聞】世界中が新型コロナウイルスという「見えない敵」と闘うさなか、「ある日突然、平和な日常が奪われるのは同じ。こんな時こそ、誰かの指示待ちになり思考停止に陥ってはいけない。『災害からの命の守り方』は一人一人が強い意志と深い思考を重ねることだ」/森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)

【世界中が新型コロナウイルスという「見えない敵」と闘うさなか、
「ある日突然、平和な日常が奪われるのは同じ。
こんな時こそ、誰かの指示待ちになり思考停止に陥ってはいけない。
『災害からの命の守り方』は一人一人が強い意志と深い思考を重ねることだ」】
(2021年1月19日(木)神戸新聞・夕刊より)

【3.11避難者の声】
神戸新聞から掲載誌を送っていただきました。
2021年1月19日(木)神戸新聞_夕刊です。
こんなに大きく紙面いっぱいに取り上げていただいたこと、
心から感謝です。
表紙の一面(左上)にも❣
一般市民が本を出版しても、スポンサーがついているわけでも、
大きく取り上げてもらえたり、ましてやお茶の間に流れるテレビで大々的に取り上げてもらえるといういわゆる【番宣】やってもらえるわけでもなく・・・
コツコツと多くの皆さまに読んでもらえるために出来る努力をひたすら淡々とやっていくしかないのですが、こうして新聞紙面で取り上げていただけたり、ご紹介してくださったりすることで、
どれだけ多くの、私が「届けたくても届かない」方々にリーチできるかと思いますと、本当にマスメディア(特に新聞メディア)の「知らせる」力は有り難くもあり、現場の記者さん、デスクさん、新聞社さんの矜持に心から敬意と感謝なのです。
記事も、あの分厚い本をしっかり読み込んでくださり、私が最も伝えたいことをギュッと凝縮して記事にしてくださっています。ぜひ多くの方に読んで頂きたい新聞記事です☆
(東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表・森松明希子さんのFacebookより)
【世界中が新型コロナウイルスという「見えない敵」と闘うさなか、
森松 明希子さんの投稿 2021年1月22日金曜日
「ある日突然、平和な日常が奪われるのは同じ。
こんな時こそ、誰かの指示待ちになり思考停止に陥ってはいけない。】
神戸新聞から掲載誌を送っていただきました。
2021年1月19...
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2814788962109922&id=100007365376700
記事全文はWEB版にも掲載されています。
↓
原発事故で奪われた日常と生まれた分断 福島離れ10年母子の記録|総合|神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202101/0014016609.shtml
【神戸新聞NEXT】 原発事故で奪われた日常と生まれた分断 福島離れ10年母子の記録

■原発事故で奪われた日常と生まれた分断 福島離れ10年母子の記録
2021/1/19 神戸新聞NEXT
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202101/0014016609.shtml
福島県郡山市で東日本大震災に被災し、福島第1原発事故を受けて関西に母子で避難している森松明希子さん(47)が、体験をつづった「災害からの命の守り方-私が避難できたわけ」(文芸社)を出版した。穏やかに子育てをしていた日常が突然奪われ、福島に残った夫との二重生活は間もなく10年に及ぶ。生活者目線のつぶさな記録は胸を突き、「あなたならどうしますか」と問い掛ける。(鈴木久仁子)
森松さんの著書は2011年3月11日、震災当日に自身の家族に降りかかった出来事から始まる。2カ月後に当時3歳と0歳の子どもと避難することを決めたいきさつ、大阪市内に母子避難をした後の状況を、その時の心境と共に記した。
特に震災後、離れ離れになった福島のママ友2人との境遇の違いは「つらい現実。ぜひ読んでほしい」と話す。森松さんには「頼りにする同志のような間柄」だったが、避難した森松さんに対し、1人は福島に残り、もう1人はいったん県外避難して福島に戻った。
自宅は原発から60キロの「自主避難区域」。それぞれの事情で別々の選択になった。とどまった母親は「私が一番子どもを守っていない。でも逃げる場所もない。放射能のことは考えないようにしないと、生活できない」と吐露。戻った母親からは「母子避難していたことは周囲に隠している」と明かされた。除染の続く町で、母親たちは分断され、物言わず生活することを強いられている。
「自主避難」というあいまいな線引きが引き起こす苦しみ。「放射線被ばくの恐怖から免れ、健康を享受する権利は等しく全ての人に与えられなければならない。それが基本的人権ではないですか」。森松さんは悔しさをにじませる。
内からわき上がる憤りを形にし「当たり前のこと」を求め続けた9年間。東京電力や国に損害賠償を求める関西訴訟原告団の代表になり、発信を続ける。
世界中が新型コロナウイルスという「見えない敵」と闘うさなか、「ある日突然、平和な日常が奪われるのは同じ。こんな時こそ、誰かの指示待ちになり思考停止に陥ってはいけない。『災害からの命の守り方』は一人一人が強い意志と深い思考を重ねることだ」と警鐘を鳴らす。476ページ、1700円(税別)。
【もりまつ・あきこ】1973年、兵庫県伊丹市出身。原発賠償関西訴訟原告団代表。2018年に国連人権理事会でスピーチ、参議院でも被災当事者として陳述した。19年には「黒田裕子賞」を受賞。著書「母子避難、心の軌跡」(かもがわ出版)ほか。
【目次】『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』森松明希子・著(文芸社)

福島で原子力災害を目の当たりにしたごく普通の私が、
一人の人間として伝えたいこと。
災害からの命の守り方
─私が避難できたわけ─
森松明希子 (もりまつあきこ)
【目次】
はじめに
序 章 あの時、福島に何が起こったのか
0‐1 まさか原子力災害により避難を余儀なくされるとは、思いもしなかった
0‐2 ある日突然・・・
第1章 命の重さ
1‐1 大人は「命を大切に」って言うけれど・・・
1‐2 避難訓練の目的は何ですか?
第2章 3.11東日本大震災発生
2‐1 3・11当日ーあの日、福島で体験した現実
2‐2 福島の中で見た事実と外から見える事実
2‐3 メディアが伝えない原発避難の真実
2‐4 一日だけしか着られなかった制服
2‐5 マスクの束
2‐6 ダメダメ生活
2‐7 たった一度だけでも
2‐8 どうして私が避難するという決断に至ることが出来たのか
2‐9 水―もっとも衝撃的で辛かったこと
2‐10 母子避難は苦渋の決断
2‐11「避難の権利」の確立を求めて
2‐12 美味しんぼ事件
2‐13 「私は避難する」と言えますか?ー福島のお母さんの「ありがとう」の意味
第3章 3人の母親―あなたなら、どうする?
3‐1 3人の母ー避難した母・とどまった母・帰還した母
3‐2 「逃げないという選択」と個人の尊厳
第4章 ある日突然マイノリティ
4‐1 差別と人権
4‐2 真実を伝えるための裁判
4‐3 民主主義の根幹は「言論の自由」、そして「知る権利」ー「調べない、知らせない、助けない」は許されない
4‐4 真実を伝え、理解と共感の輪を広げるために
4‐5 被ばくを強要する立場とそれに反対する立場
4‐6 正常性バイアス
4‐7「津波てんでんこ」はあるのに、なぜ「放射能てんでんこ」はないのか?
第5章 先入観を打ち破れ!ースマホで探すな
5‐1 メディアが作り上げた言葉ー「言い換え話法」
5‐2「避難者」は国内避難民という認識、ありますか?
*国連『国内避難に関する指導原則』外務省(仮訳)公表についての記者会見
第6章 あなたは「避難者」になれますか?
6‐1 避難者と国内避難民
6‐2 ノーカウント戦法ー避難者数にカウントされない事実
6‐3「放射能」と言って何が悪い?
6‐4「爆発」と言わなかった重責
6‐5「メルトダウン」とか「メルトスルー」とか
6‐6「風化」と「風評」
6‐7 先入観を打ち破れ!ー自分の頭で考えるー
6‐8「避難」は「保養」の最たるもの
6‐9 逃げることは恥ですか?
第7章 守られない子どもたちー「原発いじめ」の正体
7‐1 みんなちがってみんないい
7‐2 おうちが二つ
7‐3 心が壊れる―アイデンティティの喪失
7‐4 ローマ法王に救いを求めた17歳の少年
7‐5 あのとき たくさん死んだから
第8章 逃げることは権利だ!
8‐1 あなたは「専門家」?
8‐2 問題の本質は何か?
8‐3 問題の本質を見るということ
8-4 原子力災害に直面したときの問題の本質
8‐5 水をかけてもダメでしょ
8‐6 福島原発事故で侵害された利益と避難の正当性
8‐7 憲法前文ー平和のうちに生きる権利(平和的生存権)
8‐8 憲法13条と21条ー尊厳と自由
8‐9「被ばくからの自由」の具体的権利内容
8‐10 憲法25条ー健康で文化的な最低限度の生活って何ですか?
8‐11 憲法14条ー命は平等に守られていますか?
8‐12 初期被ばくと「持続的被ばく」の理論
8‐13「被ばくからの自由」の二つの側面
8‐14 国際社会からみた3・11避難者
第9章 ある日、突然国連へ
9‐1 なぜ私は国連でスピーチすることが出来たのか
9‐2 つながりと日々の地道な発信
9‐3 国連人権理事会でのスピーチが意味するもの
*37回人権理事会本会議 森松明希子スピーチ
第10章 自分の頭で考えることが最高の危機管理
10‐1 国会に声を届けたい
*参議院 東日本大震災復興特別委員会 参考人 意見陳述
10‐2 二重住民票
10‐3 予防原則
10‐4「かわいそうな人」ではない
10‐5 大臣発言
10‐6「命を守る訓練」とは?
10‐7 憲法を盾にーコスタリカの実践に触れて
10‐8 権利主張を忌み嫌う国民性?
10‐9 リスクコミュニケーションという横文字
10‐10 人権問題として捉えていないと簡単に言論は封じられる
10‐11 避難者の会を立ち上げた理由
第11章 言論の封じ方
11‐1 助成金ーお金のはなし
11‐2 「お金もらってやってるんでしょ」
11‐3 「賠償金もらってるから」
11‐4 権利を勝ち取るという不断の努力
11‐5 分断を乗り越えるー安定ヨウ素剤の例
11‐6 不幸自慢の行き着く先ー「ふるさと論」による分断
11‐7 権利に名前をつけたいわけじゃない
11‐8「権利」は裁判官が決めるもの?
11‐9「ママだから」という言葉
11-10 住宅無償提供打ち切り問題も人権侵害
11‐11 「もっと大変な人がいるから」は権利を手放す理由にはならない
11‐12 我慢は美徳なのか
11‐13「フレコンの 前で子育て わたし無理」
11‐14 命を守る
終 章 3.11福島から新型コロナウィルス感染症まで
12‐1 見えないものとのたたかい
12‐2「逃げ切った」と言えるのか
12‐3 避難できたからそれで終わり、ではないのです
12‐4 新型コロナウイルス感染症も「災害」
12‐5 歴史は繰り返されるーノーカウント戦法
12‐6 二つの緊急事態宣言
12‐7 緊急事態宣言は魔法の杖でも魔法の呪文でもない
12‐8 来年は「ガマン」しなくてよいゴールデンウィークがやって来ますか?
12‐9 裸の王様
意見陳述書
註釈一覧
【3.11避難者の声】〜著者メッセージ〜
1.17の日に合わせて3.11の本を出版させて頂きました。
【目次】に渾身の思いを込めて見出しをつけました。
できるだけ多くの皆さまに拙著をお読みいただきたいです。
そして、分かち合いたいです。共有したいです。ご批判も含めて意見交換や討議討論もしたいです。
でも何よりも「事実」をまずは一番知ってほしいです。
そして、あなただったらどうするか?の答えをぜひ、探してほしいと思うのです。
※皆さまのお近くの図書館へリクエストを出していただけましたら大変ありがたく存じますm(__)m
『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』
(文芸社・刊/森松明希子・著)
※全国どちらの書店からでもご注文・ご購入出来ます。
できるだけ多くの皆さまにお広めくださいm(__)m
1.17の日に合わせて3.11の本を出版させて頂きました。
森松 明希子さんの投稿 2021年1月17日日曜日
【目次】に渾身の思いを込めて見出しをつけました。
はじめに
序 章 あの時、福島に何が起こったのか
0‐1 まさか原子力災害により避難を余儀なくされるとは、思いもしなかっ...
『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』森松明希子・著(文芸社)「1.17の日に合わせて3.11の本を出版させて頂きました。【目次】に渾身の思いを込めて見出しをつけました」

福島で原子力災害を目の当たりにしたごく普通の私が、
一人の人間として伝えたいこと。
災害からの命の守り方
─私が避難できたわけ─
森松明希子 (もりまつあきこ)
【目次】
はじめに
序 章 あの時、福島に何が起こったのか
0‐1 まさか原子力災害により避難を余儀なくされるとは、思いもしなかった
0‐2 ある日突然・・・
第1章 命の重さ
1‐1 大人は「命を大切に」って言うけれど・・・
1‐2 避難訓練の目的は何ですか?
第2章 3.11東日本大震災発生
2‐1 3・11当日ーあの日、福島で体験した現実
2‐2 福島の中で見た事実と外から見える事実
2‐3 メディアが伝えない原発避難の真実
2‐4 一日だけしか着られなかった制服
2‐5 マスクの束
2‐6 ダメダメ生活
2‐7 たった一度だけでも
2‐8 どうして私が避難するという決断に至ることが出来たのか
2‐9 水―もっとも衝撃的で辛かったこと
2‐10 母子避難は苦渋の決断
2‐11「避難の権利」の確立を求めて
2‐12 美味しんぼ事件
2‐13 「私は避難する」と言えますか?ー福島のお母さんの「ありがとう」の意味
第3章 3人の母親―あなたなら、どうする?
3‐1 3人の母ー避難した母・とどまった母・帰還した母
3‐2 「逃げないという選択」と個人の尊厳
第4章 ある日突然マイノリティ
4‐1 差別と人権
4‐2 真実を伝えるための裁判
4‐3 民主主義の根幹は「言論の自由」、そして「知る権利」ー「調べない、知らせない、助けない」は許されない
4‐4 真実を伝え、理解と共感の輪を広げるために
4‐5 被ばくを強要する立場とそれに反対する立場
4‐6 正常性バイアス
4‐7「津波てんでんこ」はあるのに、なぜ「放射能てんでんこ」はないのか?
第5章 先入観を打ち破れ!ースマホで探すな
5‐1 メディアが作り上げた言葉ー「言い換え話法」
5‐2「避難者」は国内避難民という認識、ありますか?
*国連『国内避難に関する指導原則』外務省(仮訳)公表についての記者会見
第6章 あなたは「避難者」になれますか?
6‐1 避難者と国内避難民
6‐2 ノーカウント戦法ー避難者数にカウントされない事実
6‐3「放射能」と言って何が悪い?
6‐4「爆発」と言わなかった重責
6‐5「メルトダウン」とか「メルトスルー」とか
6‐6「風化」と「風評」
6‐7 先入観を打ち破れ!ー自分の頭で考えるー
6‐8「避難」は「保養」の最たるもの
6‐9 逃げることは恥ですか?
第7章 守られない子どもたちー「原発いじめ」の正体
7‐1 みんなちがってみんないい
7‐2 おうちが二つ
7‐3 心が壊れる―アイデンティティの喪失
7‐4 ローマ法王に救いを求めた17歳の少年
7‐5 あのとき たくさん死んだから
第8章 逃げることは権利だ!
8‐1 あなたは「専門家」?
8‐2 問題の本質は何か?
8‐3 問題の本質を見るということ
8-4 原子力災害に直面したときの問題の本質
8‐5 水をかけてもダメでしょ
8‐6 福島原発事故で侵害された利益と避難の正当性
8‐7 憲法前文ー平和のうちに生きる権利(平和的生存権)
8‐8 憲法13条と21条ー尊厳と自由
8‐9「被ばくからの自由」の具体的権利内容
8‐10 憲法25条ー健康で文化的な最低限度の生活って何ですか?
8‐11 憲法14条ー命は平等に守られていますか?
8‐12 初期被ばくと「持続的被ばく」の理論
8‐13「被ばくからの自由」の二つの側面
8‐14 国際社会からみた3・11避難者
第9章 ある日、突然国連へ
9‐1 なぜ私は国連でスピーチすることが出来たのか
9‐2 つながりと日々の地道な発信
9‐3 国連人権理事会でのスピーチが意味するもの
*37回人権理事会本会議 森松明希子スピーチ
第10章 自分の頭で考えることが最高の危機管理
10‐1 国会に声を届けたい
*参議院 東日本大震災復興特別委員会 参考人 意見陳述
10‐2 二重住民票
10‐3 予防原則
10‐4「かわいそうな人」ではない
10‐5 大臣発言
10‐6「命を守る訓練」とは?
10‐7 憲法を盾にーコスタリカの実践に触れて
10‐8 権利主張を忌み嫌う国民性?
10‐9 リスクコミュニケーションという横文字
10‐10 人権問題として捉えていないと簡単に言論は封じられる
10‐11 避難者の会を立ち上げた理由
第11章 言論の封じ方
11‐1 助成金ーお金のはなし
11‐2 「お金もらってやってるんでしょ」
11‐3 「賠償金もらってるから」
11‐4 権利を勝ち取るという不断の努力
11‐5 分断を乗り越えるー安定ヨウ素剤の例
11‐6 不幸自慢の行き着く先ー「ふるさと論」による分断
11‐7 権利に名前をつけたいわけじゃない
11‐8「権利」は裁判官が決めるもの?
11‐9「ママだから」という言葉
11-10 住宅無償提供打ち切り問題も人権侵害
11‐11 「もっと大変な人がいるから」は権利を手放す理由にはならない
11‐12 我慢は美徳なのか
11‐13「フレコンの 前で子育て わたし無理」
11‐14 命を守る
終 章 3.11福島から新型コロナウィルス感染症まで
12‐1 見えないものとのたたかい
12‐2「逃げ切った」と言えるのか
12‐3 避難できたからそれで終わり、ではないのです
12‐4 新型コロナウイルス感染症も「災害」
12‐5 歴史は繰り返されるーノーカウント戦法
12‐6 二つの緊急事態宣言
12‐7 緊急事態宣言は魔法の杖でも魔法の呪文でもない
12‐8 来年は「ガマン」しなくてよいゴールデンウィークがやって来ますか?
12‐9 裸の王様
意見陳述書
註釈一覧
【3.11避難者の声】〜著者メッセージ〜
1.17の日に合わせて3.11の本を出版させて頂きました。
【目次】に渾身の思いを込めて見出しをつけました。
できるだけ多くの皆さまに拙著をお読みいただきたいです。
そして、分かち合いたいです。共有したいです。ご批判も含めて意見交換や討議討論もしたいです。
でも何よりも「事実」をまずは一番知ってほしいです。
そして、あなただったらどうするか?の答えをぜひ、探してほしいと思うのです。
※皆さまのお近くの図書館へリクエストを出していただけましたら大変ありがたく存じますm(__)m
『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』
(文芸社・刊/森松明希子・著)
※全国どちらの書店からでもご注文・ご購入出来ます。
できるだけ多くの皆さまにお広めくださいm(__)m
1.17の日に合わせて3.11の本を出版させて頂きました。
森松 明希子さんの投稿 2021年1月17日日曜日
【目次】に渾身の思いを込めて見出しをつけました。
はじめに
序 章 あの時、福島に何が起こったのか
0‐1 まさか原子力災害により避難を余儀なくされるとは、思いもしなかっ...
【訴訟学習会のご案内】2021年1月16日(土) 14時~15時30分 『低線量被ばくの影響について~本行意見書を基にした原告の主張~』講師:加藤弁護士(関西訴訟弁護団)@ZOOM(リモート/無料)

原発賠償関西訴訟の応援団・KANSAIサポーターズからの訴訟学習会のお知らせです!
………… 訴訟学習会のご案内…………
KANSAIサポーターズでは、毎月第3土曜日に訴訟学習会を開催しています。
このところ、コロナ禍のためZoomを使ってオンラインで開催しています。
関西訴訟原告は、2020年2月の裁判期日で本行忠志教授(阪大医学系研究科)の意見書とともに、
第68準備書面を提出し、放射線感受性には個人差があり、
特に若年層に影響が現れやすいことや、
福島県民健康調査で見つかった甲状腺がんの多発について、
原発事故の影響が否定できないことなどを主張しました。
それに対し、7月の期日で東電は反論の主張を陳述しました。
次回期日(1月21日)では、原告はその東電の反論に再反論のプレゼンをする予定にしています。
そこで、本行意見書を基にした低線量被ばくについて、
原告はどういった主張をし、
東電はそれにどう反論してきたのか、
次回期日の見どころの予習をかねて学びたいと思います。
また、2021年は、群馬訴訟高裁判決(1月21日)、山木屋訴訟地裁判決(2月9日)、千葉訴訟1陣高裁判決(2月19日)、子ども脱被ばく裁判判決(3月1日)と、
私たちの裁判にも影響する重要な判決が続きます。
関西訴訟としてそれぞれの裁判闘争と連帯し、
エールを送る応援アクションを、
学習会のあと15時30分頃に予定しています。
そのためにも、たくさんの方に参加していただきたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。
◆参考資料として
原告第68準備書面
東電第25準備書面
その他、原告・被告東電・被告国の準備書面は、下記リンクから見ることができます。
https://hinansha-kansaibengodan.amebaownd.com/.../page...
■今回のテーマ■
低線量被ばくの影響について ~本行意見書を基にした原告の主張~
講師:加藤弁護士(関西訴訟弁護団)
■日時■
2021年1月16日(土)
14時~15時30分
※この後、関西訴訟原告・弁護士・支援者による情報交流会があります。
学習会だけのご参加も歓迎です。
■Zoom参加ご希望の方■
kansaisapo@gmail.com
上記アドレス宛に、
件名:◆1月16日訴訟学習会参加希望◆
メールアドレス、氏名、所属団体等(あれば)をご記入の上、お申込みください。
折り返し、ZoomミーティングID,パスワードをお知らせします。
2021年1月14日(木)大阪府下の私立高校1年生・2年生に人権教育の特別授業で3.11避難者のお話をさせていただくことになりました。
【書評】無理解な社会に訴えるには同情ではなく、人間の尊厳を訴え、憲法に明記された人権の尊重を要求してこそ獲得するべきものであるby水戸喜世子さん/ 森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)

【書評】水戸喜世子さん(Facebookより)
お正月に、森松明希子さんの新刊書「災害からの命の守り方~私が避難できたわけ~」を一気に読んだ。
感銘を受けたので、一端を紹介させてください。
470ページという長編だが、
読んでいく中で、著者にとってこれは必要最低限の紙数であることに、すぐに納得がいった。
冗長で退屈な場面は全くない。
体験した「避難者」に対する人権無視の扱いと不条理な世間の風当たり、無責任な政治のありように努めて理性的に、反論を試み、世論に訴える著者の姿勢に、ただただ敬服する。
思ってもみない東日本大震災と東電福島原発事故という非常事態に出会った時、著者は0歳と3歳の子どもを抱える普通のお母さんだった。どうやって幼子を放射能から守るか、情報もない中で混乱し、迷い、試行錯誤の中で、たどり着いた結論が関西への避難という選択だった。空気も水も汚染しているなかで、母乳を飲ませること自体が、危険極まりないことを直感されたのか。かつて8000キロ離れたチエルノブイリから飛来した放射性物質により、日本のお母さんの母乳から放射能が検出された事実はご存じなかったようだ。原発事故が起きたら汚染地帯から1メートルでも遠くへ逃げることは原発事故の際の鉄則だから、結果的に 関西への避難は正しい選択だったが、その正しい選択に対して周辺の人々の反応、社会の反応、政府の反応は理不尽そのものであった。
著者は精神的に葛藤しながら、不条理と立ち向かう為には同じ境遇の避難者が結束しなければ闘いを有利に進められないことに気づき、彼女は裁判でも避難者組織でも代表者となることを引き受ける。
一人の我が子の身を案じるお母さんから、一人一人が異なる環境異なる考えを持つ避難者集団の代表者として、その権利を代弁する役割を率先して担ったことにより、急速に普遍的論理を獲得してくことに。無理解な社会に訴えるには同情ではなく、人間の尊厳を訴え、憲法に明記された人権の尊重を要求してこそ獲得するべきものであると。反核の海外支援者とつながって国連での支援要請へと闘いの場を拡大していく。当事者と支援者が「同情」ではなく「人権」により、初めて横並びに、おのれの問題として 対等につながることができると彼女は確信するにいたる。
著者が力説する不当な扱いにもかかわらす、この本は痛快の書である。
暗さなど微塵もない活力に満ちている。希望さえ感じる。
やられたらやり返せ。われわれの武器は法律と人々の連帯。命以上に大事なものなんてどこにもない。時代は民主主義、憲法があるじゃない。国連人権規約があるじゃん!
国連人権理事会で2分間のスピーチが許されるチャンスが彼女に舞い込んだ。日本語であっても2分間で意を尽くすのは並大抵ではないのに、やったこともない英語で話さねばならない。反核をねがう人民のネットワークは素晴らしい。達人の支援者の特訓とサポートで見事に乗り切る場面はスリル満点、感動ものだ。彼女は書いている。
「仮にもう一度 国連人権理事会でスピーチの機会が与えられたとしても、私は全く同じスピーチを繰り返すでしょう」。その日本文を引用しておきます。
《37回 人権理事会本会議 森松明希子スピーチ》
森松明希子です。
避難者の母親とグリンピースと共に来ました。
私は2011年5月、福島の災害から逃れる為に、二人の子どもを連れて避難しました。
原発事故後放射能汚染は広がりました。
私たちに情報は開示されず、無用な被ばくを重ねました。
空気、水、土壌がひどく汚染される中、私たちは汚染した水を飲むしかなく、赤ん坊に母乳を与えてしまいました。
放射能から逃れ、健康を享受することは基本的原則です。
日本の憲法は「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の裡に生存する権利」と書かれています。
しかし日本政府は,市民を守る施策はほとんど実施してきませんでした。
その上日本政府は、放射線量の高い地域への帰還政策ばかりに力を注いでいます。
日本政府は、国連人権理事会での勧告を直ちに受け入れ、実施してください。
国連加盟国の皆さんの、日本の人々への人権擁護の働きに感謝します。
今後も福島の、そして東日本の、特に脆弱な子どもたちを更なる被ばくから守ることに力を貸してください。
外国語はできないよりはできた方がいいに決まっている。しかし、それ以前にもっと大事なことは「語るべき主張を持っていること」だ。情けない動機で、バックパッカーとして世界を放浪して歩いた経験から私が学んだ真理。絶対これだけは伝えたいという強烈な意志さえあれば、人と人はつながりあえるもの。
彼女はこう語っている。「基本的に母語で自分の被害をきちんと訴えられることができれば十分であり、通訳や翻訳は、その能力やスペシャリストもいるわけですから、その方々に大いに力を発揮していただければ良いということも、私は明確に知ることになりました。ですからこれから先、何か自分の権利が侵害され、命の危険に晒されるような事態に遭遇したときには、たとえ英語が話せなくても、恐れず、臆さず、国連も一つの訴えや助けを求める先として、リストに加えていただければ良いのではないかと思います。」言語の本質を言い当てている。
原発事故のあと、被害者に対して政府や東電がとってきた対応は 卑劣の一言、人間性のかけらもないことは、「子ども脱被ばく裁判」を通じて検証済みだ。法律違反どころか放射性物質については法自体が不備のまま放置されているのが実態である。森松さんは幸い大学で法律を専攻されたことと無関係ではないだろう
「自分の頭で考えることが最高の危機管理」
と言い切る。同感だ。最終章は「3・11福島から新型コロナウイルス感染症まで」となっているが、福島原発事故から学んだ思考法を用いてウイルス事件を読み解く。間違っていないだろう
我が子への甲状腺検査については 「安心も安堵もできず、ただ淡々とこの先も検査を受け続けるのみです。
この心境を世界中の皆さまにはご理解、ご想像していただけるでしょうか?」と「持続的被ばく」について述べている個所には、胸がキリキリと痛んだ
コロナ下を生き抜くための書としても、ぜひとも多くの方に読んでいただきたい。展望と元気が出ること請け合いである。
お正月に、森松明希子さんの新刊書「災害からの命の守り方~私が避難できたわけ~」を一気に読んだ。感銘を受けたので、一端を紹介させてください。
水戸 喜世子さんの投稿 2021年1月5日火曜日
470ページという長編だが、読んでいく中で、著者にとってこれは必要最低限の紙数であることに、すぐに...
https://www.facebook.com/kiyoko.mito.98/posts/1621197848059596
【書評】「触れると熱く感じるぐらいの熱量や、命懸けの圧力を感じます。」by津久井進弁護士/ 森松 明希子・著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)

災害ケースマネージメント◎ガイドブックのご著者で
日本弁護士連合会災害復興支援委員会委員長の
津久井進先生より素晴らしい書評をいただきました☆
感謝ですm(__)m
【書評】津久井進さん
森松 明希子著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』
は、2021年1月17日発刊です。
全473頁というブ厚い本で、まだ一部拾い読みしたに過ぎませんが、ご紹介せずにいられません!
「ことだま(言霊)」にあふれているというか、
1ページ1ページに綴られた言葉の群れが、
彼女が、守り抜いて、苦しみ抜いて、悩み抜いて、闘い抜いて、考え抜いた末に、全力で絞り出した「ことば」の数々で、
触れると熱く感じるぐらいの熱量や、命懸けの圧力を感じます。
・大多数の「ふつう」が突然にマイノリティになる、災害
・助けて!と言えない社会、逃げることを否定する社会
・声を上げなければ、時機は来ない
・メディアが作り上げる言葉、「言い換え話法」
・「原発いじめ」問題は、社会の縮図
・「調べない、知らせない、助けない」ノーカウント戦法
・「被ばくからの自由」「避難の権利」は憲法の基本的人権
・感染症も災害。3.11後をトレースしているかのよう。
・自由な思考の連続によって、命は紡がれ、繋がれ、守られる
キリがないぐらい圧倒的なメッセージを送り続ける森松さんは、
ラストの締め括りで、これは「苦渋の決断の連続だ」と言ってます。
私たちが、この彼女の状況・心境を少しでも想像できたとき、
「災害からの命の守り方」が獲得できるのだろうと思います。
この本をゆっくり最後まで読む前に、今のこの私の興奮を、皆様と共有させて下さい!
(津久井 進先生Facebookより・2020年12月12日 15:17)
森松...
津久井 進さんの投稿 2020年12月11日金曜日
2021年(丑年)のご挨拶−東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表・森松明希子

お支えくださるすべての皆さまへ
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は温かいお支えと貴重なご助言を賜りまして、
本当にありがとうございました。
私たち東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ) は、
多くの皆さまとのひとつひとつの大切な出会いのおかげで
活動の幅を広げながら活動を続けて参ることができました。
大切な皆さまとの出会いに感謝しつつ、
初心を忘れず、ブレずに活動を続けられておりますことを、
心から御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
2021年3月11日には、東日本大震災から丸10年が経過します。
本年も、避難者の「今」の声を伝え、
3.11大震災および東電福島原子力災害を教訓とすることができますよう、
3.11避難当事者自身の私たちにもできることをみつけて、
精一杯、努力を惜しまず「伝えること」に力を注いで参りたいと思います。
東日本大震災および東電福島第一原子力惨禍から10年が経過しますが、
コロナ禍であろうが、オリンピックが開催延期になろうが、次の災害が更に起ころうとも、
まるで見えないもののように無かったことのように扱われる3.11避難者(原発国内避難民含む)が実際に今もなお、3.11以降、この国には存在しています。
10年前に何が起こったのか、どうして今なお避難を続けているのか、など、
新聞やマスメディアではあまり大きく報道されない事実と実体験に基づいて、
特に「強制されない“いたみ”」と「手放してはいけないもの」について知って下さい。
災害は、ある日突然、誰の身の上にも容赦なくふりかかってきます。そのとき、
あなたは何を大切に守りますか?あなたの守りたいものは何ですか?
「災害からの命の守り方」について「あなただったらどうしますか?」と、
これからもともに考え、ご一緒にすべての命が守られる方向に進めてください。
1月刊行の新著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけー』(文芸社)にも述べている通り
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)を立ち上げた理由、
サンドリの目指すところなども詳細に書き記しました。

立ち上げ当初からご支援くださった皆様、
変わらず必要なときに必要なお力を惜しみなくご尽力下さいました皆さまに
心より感謝の御礼を申し上げます。
10年を節目として更に終わったこと、なかったことになろうとする「見えない」圧力に押し流されることなく、
むしろ10年経って見えること、コロナ禍において「目に見えないもの」と地球上の全ての人達が対峙している今だからこそ全ての皆さまと共有できる認識のあることを信じ、
10年前の経験や教訓が活かされることを確信しながら、
今年もまた、一歩ずつ、粛々と証言活動を通じて次世代に希望を手渡して参りたいと思います。
~当事者自身がアーカイブ♪~をモットーに、
私たちは、「避難する」という選択を選ぶことを経験した以上、
震災と原発事故について、
避難当事者としての視座を据えた発信をつづける社会的使命と責任を
今後も果たして参りたいと思います。
未曽有の大災害、特に原子力惨禍から10年経った今なお続く現状を知りながら、
それを何事もなかったことにするわけにはまいりません。
また、避難当事者は自身の声も含め、多くの避難者たちの「声」を聞いています。
この声も、聞かなかったことにするわけにもいきません。
そして、何も言わないと、
真実が伝えられることはなく、
現実におきたことを社会が知ることなく、
大震災も原子力災害もなかったもの・終わったもの・収束し順調な復興が進んでいるものと
いうことになってしまいます。
しかしながら、10年経った現在も、
全国各地に分かっているだけでも何万人もの人々が
てんでバラバラに散らばり、今なお避難を続けています。
国際社会から見れば、それは「国内避難民(IDP)」という存在にあたり、
国連からもその不保護に対して勧告されている状況にあります。
その避難者の存在そのものが
復興は決して順調ではなく、まだ大災害は終わっておらず、
特に原子力災害による被災は今なお間断なく継続しているという
社会的事実を証明する一端を担っているといっても過言ではありません。
私たちは、避難するという経験を通じて想いの通じる人びととの出会いにより、
少しずつ生活を取り戻そうとたえまなく努力を続けています。
これからも、
「現場」主義を貫き、避難当事者の想いと実態から乖離することなく、
「今」すべき必要な事を主体的に考え、取り組みを進めて参る所存です。
今年も皆さまの温かいご指導、ご鞭撻の程、どうぞよろしくお願い申し上げます。
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表
森松明希子
続きまして、
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream【ブログ隊】より
本年もご挨拶です。
サンドリ・ブログ記事アップの目的は、2つありまして、
ひとつは、
ブログの記事を通して、
ご支援くださるすべての方々に「感謝の気持ち」をお伝えしたい、
ということです。
もうひとつは、
ブログ記事を避難当事者自らが発信することで、
避難者の視点に立ち、孤立している避難者と繋がることができ、
避難者の孤立化・落ち込みを未然に防ぐことが出来るのではないか
と考えました。
そしてブログでの発信を含めたサンドリ活動自体が、
避難者自身の尊厳を守り、
主体的に避難生活を乗り切る糧となれば幸いです。
まだまだ未熟な私たちではございますが、
支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れずに、
私たちに出来る事を見つけて自助の努力も重ねたいと思いますが、
足りない部分を助けて下さいますと本当にありがたく存じます。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2021年1月1日
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream 一同
ブログ http://sandori2014.blog.fc2.com
連絡先 sandori2014@gmail.com
