東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream (サンドリと呼ばれてます)

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【東日本大震災5周年 避難者の声(京都訴訟意見陳述) NO.4 】  Kさん(茨城→京都)   

【東日本大震災5周年 避難者の声(京都訴訟意見陳述) NO.4】
           Kさん (茨城→京都)

 茨城県北茨城市から京都市に 2012年1月より避難しております。
 避難当初は子ども3人と暮らしておりましたが、長男は地元でなければ暮らせないと心の葛藤の末体調を崩し、避難して1年10ヶ月後に帰郷してしまいました。
 避難元である北茨城市は、今年8月25日、平成26年度の甲状腺超音波検査事業の結果を公表しました。その内容は、東日本大震災時、福島第一原発事故発災時に北茨城市に居住していた18歳以下を検査対象者6,151名とし、そのうち3,593名が超音波検査を受け、3名が甲状腺癌と診断されたというものでした。

 ここで、北茨城市の位置と事故当時の放射能汚染状況を少しばかり述べさせていただきたいと思います。

 北茨城市は、茨城県の太平洋沿岸、福島県いわき市との県境にあります。自宅は、福島第一原発から68キロにあります。京都市と大飯原発の距離くらいでしょうか。北茨城市の事故後放射線量の最大値は2011年3月16日午前11時40分、毎時15.8マイクロシーベルトでした。市庁舎前モニタリングの観測値です。これは、「年換算で138ミリシーベルトにも達する値」であり、また、「法律で定められた公衆被曝線量限度年間1ミリシーベルト」をはるかに超えていました。2011年12月には、環境省により汚染状況重点調査地域に指定されています。また、アメリカ国家核安全保障局による大気中のダスト分析データには、2011年3月23日午前2時43分、ヨウ素131は、160.04bq/立方メートル及び126.43bq/立方メートル、アルファ線総計1.45bq/立方メートル、β線総計1520.99bq/立方メートルとありました。これらのデータを検索していた時の私の思いは、「避難しなくてもいい、安心なデータがほしい!」というものでした。安心したくて、安全を確かめたくてデータを検索する日々でした。ところが、情報を知れば知るほど、「ここにいてはいけない、まず、避難だ。それからまた考えればいい」という思いへと変わっていきました。そして、夫の反対を押し切って子連れで避難となりました。この避難を実現できたのは、住宅支援があったからこそなのです。普通の引越しであれば、家族力を合わせて場所を決めたり、手続きをしたり、買い物をして準備ができます。しかし、周りの反対を押し切っての避難というものは、家族や友人の一人ひとりに苦しみ悲しみをもたらすものでもあり、子どもたちの被曝に細心の注意を払う生活の中、口にしにくい放射能のことを説明して回り、家では、ひとり荷造りをする日々が続き、そしてようやく避難当日を迎えるのです。心理的にも経済的にも切羽詰まった状況の中で、まだ仕事のない新しい土地に家族の反対を押し切って住宅を得るということは、支援がなければ、普通のサラリーマン家庭では非常に困難なことなのです。
 誰ひとり知り合いのいない京都に避難して3年8ヶ月、ようやく親子共々居場所ができ、地域の一員として前向きに生活することができるようになりました。子ども達は、もう転校したくないと言っており、私もまた、新しい土地でゼロから始めることは非常に厳しいと考えております。
 2012年6月21日に衆議院本会議で全会一致で可決した「原発事故子ども・被災者支援法」は、国が、被曝した被災者に責任を持つと表明したものなのです。そこには、「被災者一人一人が、居住・移動・帰還の選択を自らの意思でできるよう国が適切な支援を行う」ことが理念とされています。ところが、今年6月、自主避難者の住宅支援打ち切りという、選択の権利を奪い、避難者の命綱を切って帰還を促す施策が堂々とまかり通ってしまいました。新たな復興加速化指針には居住制限・解除準備地域について、2017年3月までに解除し、その1年後で賠償を打ち切ると書かれてあり、私達のような自主避難者の存在自体、あってはならないということなのでしょう。
 国連人権理事会のグローバー勧告では、「子ども被災者支援法の基本方針を事故の影響を受けた住民や自治体とともに策定すること」や「汚染レベルを年間1ミリシーベルト未満に下げるために期間がきちんと明記された計画を早急に策定するよう」求められているにもかかわらず、人権無視の施策が続いています。
 これまでも一方的な避難解除が行われてきました。
 はじめに原発再稼働、原発輸出ありきの経済最優先のこの国のあり方は、原発事故とそれに伴う放射能汚染がなかったものとし、事故の責任の所在を曖昧にし、今ある命、未来の命を脅かすものです。
 ここのところ、人権を踏みにじる憲法改正への動きもあり、るこの時期に提訴となったことで、人権を守る司法の力をよりいっそうかけがえのないものと感じております。
 どうぞ、真実が明らかにされ、人権が尊重される世の中となりますよう、お力添えをお願い致します。

大気汚染データ http://www.ne.jp/asahi/nonukes/home/docs/airdust_nnsa.html
北茨城市甲状腺検査http://www.city.kitaibaraki.lg.jp/docs/2015082500032/files/koujousenn.pdf
                                (2016年9月29日執筆)

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