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2022年1月13日(木)大阪府下の私立高校1年生・2年生に人権教育の特別授業で3.11避難者のお話をさせていただきます。

学校に声をとどけ隊.jpg

2022年1月13日(木)3.11避難者のお話しを大阪商業大学堺高校の1年生・2年生の人権学習の時間に
させていただくことになりました。大商大堺高校は今回で6度目ですが、
すでに事前学習をしてくださった生徒さんからの質問を先生が送ってくださいました。

【高校生の皆さんからのご質問】

① 災害について
1. 災害ってどうして起きるのか。
2. 津波はどれぐらいすごかったのか。
3. 津波と地震はどちらが危険ですか。
4. 災害が起きた時、どのような心境でしたか。
5. これから大地震が起きた時に、知っておいた方がよい事はありますか。
6. これから先、東日本大震災のような災害が起こることはあるのか。
7. 南海トラフが来ても、自分たちは津波から逃げられますか。

① 避難について
8. 被災中、一番大変だったことは何ですか。
9. どのタイミングで逃げればいいですか。
10. 実際に命の危険を感じたことはありますか。
11. 震災後の福島県はどのような状況でしたか。
12. 災害が起きた時に必要なものは何ですか。
13. 避難所で一番困ったことは何ですか。
14. 避難する場合、どこを一番避けたらよいか。
15. 避難場所は学校以外に、他にどのような場所がありますか。
16. 災害が起こった時に、家族と連絡をどのようにして取ったらよいのか。
17. ペットを飼い続ける方法
18. 水道水の飲用を控えることを要請された時は、どういう風に生活しましたか。
19. どのようなことを助けてもらいましたか。
20. どのような生活をしていますか。
21. 福島に戻りたいと思ったことはありますか。

② 原発・核のこと
22. 原発の問題、核の問題はどうやったら解決できると思いますか。
23. 放射線に被ばくしてしまったら、体にはどのような状態が出るのか。
24. 放射能の危険を知りながら、外に出る時、どのような気持ちでしたか。
25. 放射線は目に見えますか、においはしますか。それをどうしてしまった時に、自身の体に影響がでますか。

③ その他
26. 自分の命だけでなく周りの人の命の助け方を教えてください。
27. 少しでも被害を抑えるには何をすることが大切なのか。
28. 森松さんにとって、「当たり前」とは何ですか。
29. つらい時、心の支えになったものは何ですか。
30. 震災後、一番うれしかったことは何ですか。
31. 家はどうなりましたか。
32. なぜこのような活動をしようと考えたのですか。
33. 自衛隊や消防・警察が来たとき、どのように感じたか。
34. 一番簡単な防災は何ですか。
35. 災害が起きた場合、パニックになるかもしれません。そのような場合、どうしたらいいですか。
36. 避難訓練をすると、どれぐらいの確立で生き残れるのか。
37. 災害からどのぐらい時間が過ぎた時から、生活が「普通」に感じられましたか。


事前にしっかりと3.11や災害について学習してくださったことがよくわかります。
3.11避難者としての実体験を踏まえた経験や教訓、伝えるべきことを、
当事者としてもしっかり準備して、3.11避難当事者の「声」を言葉にしてお伝えしたいと思います。

2021年1月14日(木)大阪府下の私立高校1年生・2年生に人権教育の特別授業で3.11避難者のお話をさせていただくことになりました。
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2411.htm

2020年1月23日(木)3.11避難者のお話を大阪商業大学堺高校の1年生にお話させていただくことになりました。
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2328.html

2019年1月24日(木)3.11避難者のお話を大阪商業大学堺高校の1年生にお話させていただくことになりました→『災害について知っておきたいこと』
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-2040.html

2018年1月18日(木)3.11避難者講演@大阪商業大学堺高校
sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-1632.html

2017年1月12日(木) 大阪商業大学堺高校の人権教育の授業で3.11被災・避難の体験をお話しさせていただきした。

sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-1380.html

大商大堺高校の皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

☆3.11避難者のお話:森松明希子さん
(福島→大阪・2児を連れて母子避難中)
 
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表・
原発賠償関西訴訟原告団代表・
原発被害者訴訟原告団全国連絡会共同代表

2011 年 3 月福島県郡山市在住中に被災。当時0歳と3歳の 2 児とともに同年 5月に大阪へ母子避難。
2018 年 3 月、国連人権理事会(ジュネーヴ)にてスピーチ。


著書:「母子避難、心の軌跡」(かもがわ出版・2013年)
   「災害からの生命の守り方」(文芸社・2021年]
共著:「3.11避難者の声~当事者自身がアーカイブ~」、
『 red kimono~福島原子力発電所事故からの避難者たちによ
るスピーチ、手紙、そして避難手記 ・ A speech,letters
and memoirsby evacuees from Fukushima ~』


貴重な機会をいただきまして感謝です。

サンドリは、3.11避難を体験した「当時者自身がアーカイブ♪」をモットーに、
事実と体験に基づく真実を真摯にお伝えする活動を続けています。
今後の防災・減災・災害時における基本的人権が尊重されますことを
心から願っています。


学校に声をとどけ隊

【学校に声をとどけ隊】からのお願い
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-1309.html

※3.11から10年10ヶ月が経過し、避難している現状は変わらないのに風化のスピードも加速し、
避難者の現状・実情など事実を知っていただく必要性を感じております。
特に子どもたちを連れて避難している避難者の現状に鑑み、
今後ともぜひ学校・教育機関は特に、
それ以外の場においても311避難の現況をお伝えする機会の提供を
なお一層ご支援いただけましたら幸いにございます。

生徒会企画、文化祭企画でも是非取り上げて頂けましたら、
サンドリ一同、嬉しく思います☆


防災・減災・災害時における人権擁護に私たち3.11避難当事者の経験が活かされ、
社会に貢献できることを私たちは心から願っています。

東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(略称:サンドリ)
代表メール  sandori2014@gmail.com

ヒューマン・ライツの現場〜福島原発事故は誰の何の権利を奪ったのか〜@青山学院大学

学校に声をとどけ隊.jpg

青山学院大学のヒューマン・ライツの現場Bという授業の中で、
ゲストスピーカーとして原発事故避難の経験をお話させて頂く機会をいただきました。

すでに前回・前々回と映画『原発と日本』を学生さんたちは観られていて、
最初にそのリアクションペーパー(感想やレポート)が共有されました。

その内容が素晴らしすぎて(問題の本質をすでに映画を見て各々が指摘されているポイントが本当に素晴らしくて!)圧倒されて、私はうまく話せなかったのですが、先生方のフォローもあって、メディアで多用される「言葉」を切り口に、どうしても伝えたいこと、伝えなければいけないと思うことを伝えさせていただきました。


「自主避難」「風化」「風評」「基準値引き上げ問題」「原子力惨禍における問題の本質は何か」「国際社会からはどのようにみられているのか」など…
具体的な実際の経験を通して、原子力惨禍は「誰の」「何の」権利を奪ったのか、奪いつつあるのか、ご一緒に考えていただける機会をこうして設けていただけたことに、心から感謝申し上げます。

課題図書に片山夏子記者の『ふくしま原発作業員日誌ー50万人を超える原発被ばく労働者』(朝日新聞出版・2020年)とともに拙著『災害からの命の守り方ー私が避難できたわけ』(文芸社・2021年)を取り上げてくださったことにも、心から感謝です。

一人でも多くの方が、原発と人権について関心を深め、誰の・何の(どんな)権利が侵害されているのかを出来る限り多くの人々と共有し、基本的人権が尊重される方向に向かうことを心から願っています。

【学校に声をとどけ隊】からのお願い
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-1309.html
※3.11から10年が経過し、避難している現状は変わらないのに風化のスピードも加速し、
避難者の現状・実情など事実を知っていただく必要性を感じております。
特に子どもたちを連れて避難している避難者の現状に鑑み、
今後ともぜひ学校・教育機関は特に、
それ以外の場においても311避難の現況をお伝えする機会の提供を
なお一層ご支援いただけましたら幸いにございます。
生徒会企画、文化祭企画でも是非取り上げて頂けましたら、
サンドリ一同、嬉しく思います☆
大学生・大学院生の皆さまの卒業論文・修士論文・博士論文や、ご研究者の方々の聞き取り調査等にも積極的に協力をさせて頂きたいと思っています。
防災・減災・災害時における人権擁護に私たち3.11避難当事者の経験が活かされ、
社会に貢献できることを私たちは心から願っています。
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(略称:サンドリ)
代表メール  sandori2014@gmail.com

2021年10月8日(金)大阪府寝屋川市の小学校6年生の皆さんに【震災学習】の授業の中で、3.11東日本大震災の体験と、 実際に「避難する」という経験をお話する機会をいただきました。

20211008寝屋川市立の小学校6年生.png

2021年10月8日(金)大阪府寝屋川市の小学校6年生の皆さんに、
【震災学習】の授業の中で、3.11東日本大震災の体験と、
実際に「避難する」という経験をお話する機会をいただきました。

体育館に6年生全員と先生方が集まってくださって、
朝9:35〜11:25まで、途中10分の休憩を挟んで、
事前学習を重ねた上で、グループごとにいろいろ調べたりもしたあとに、事前に下記の質問をいただきました。
それに答える形でお話し、途中2回ほど、
適宜3〜4人のグループで話し合ったり質問や感想を発表もしてもらいながら、
とても大切な時間を過ごさせていただきました。

来週6年生たちは、修学旅行で西の方に行かれます。
その途中に、阪神淡路大震災の教訓を未来に生かすためにできた「人と防災未来センター」にも立ち寄られるそうです。

事前学習もとても入念にされていて、
1.17と3.11の違いや同じ点などにも意識を置いた、
素晴らしいお取り組みをされていました。

とても感銘を受けましたので、ご許可をいただいて、
大阪の小学6年生(11・12歳)がどんなことに疑問を持って、
どういうことを学ぼうとしているかをご紹介いたします。
これらの事前に寄せられたご質問を元に、今日は、自分の体験を踏まえながらお話をさせていただきました。

【大阪の6年生のみなさんからのご質問】

◆森松さんへの質問(6年1組)

1、森松さんはどうやって避難したか?
 理由:森松さんの家は、原発事故にあって、どうやって避難したかわからないからです。
  
2、家を出て、どれくらいで家が見つかったか?
 理由:すぐに家はみつからないから、どうやってみつけたのか。

3.避難するとき、工夫することはありますか?
 理由:もし自分が避難するときは、どういう工夫をすればよいか知りたいから。

4.家に帰れないことがわかった時、どんな気持ちになりましたか?
 理由:自分は故郷に帰れないのは寂しいと思うけど、実際に体験した人の話も聞きたいから。

5.福島第一原子力発電事故のことをどう思っていますか?
 理由:福島第一原子力発電所のことをどう思っているかは、人によって違うから、
    森松さんはどうなんだろうと思ったから。
    僕はもし被害を受けていたら、作らなかったらよかったと思うけど、
    それがあったからいろんなことを学べたから、言い方悪いけど、あってよかったと思う。

6.地震が終わったあとには、どんな思いでしたか。
  理由:前の●●先生(阪神淡路大震災の被災者)とは、思ったことが違うのかなと思ったからです。

7.どうやって避難したのですか?
  理由:放射能がある中で、どうやったのかなと思ったからです。

8.東日本大震災で、福島第一原発事故が起きて、放射性物質が放出されて避難したときに、
  家の中の荷物は持って行ったのか?
  理由:もしも自分の家が放射性物質に囲まれたら必要なものなどはどうしたらいいのかなぁと思ったから。

9.道路や家が壊れていた理、人が家の下敷きになっているのを見て、どう思ったか?
  理由:●●先生(1.17被災者)の時と同じ理由(インターネットで家が燃えていたり、壊れていたり、大切な人をなくして悲しんでいる人の写真をいろいろ見ました。写真を見て私は、「悲しそうだな」「苦しいだろうな」と思いました。でも、私は実際に体験してもいないし、見てもないから実際に体験した人の思いを聞きたい。)と、●●先生の話を聞いて、森松さんもどうおもったのだろうと思ったから。

10.事故が起きたときに、放射能のことをどう思いましたか?
  理由:自分はそういう体験がないので、放射能のことをどう思っているか気になったから。
     自分だったら体に害が出てほしくないから怖いと思う。
     でも、放射能は身体に害が出ることを知らなかったから、
     知っていなかったらなんとも思ってなかったかもしれない…。

11.放射線が広まった時、どう思いましたか?
  理由:自分は体験してないから、考えられなかったから、聞きたいと思ったからです。

12.放射能が出たときどう思ったか?
 理由:自分に役立つことがあると思うから。
 
13.震災を踏まえてどう思いましたか?
 理由:避難したとき、どうしたらよいか知りたい。

14.震災の時、どう思ったか?
 理由:子どもと一緒に避難した時のことを知りたい。

15.震災時、大変だったことは?
 理由:聞いたらぼくの役に立つから。

16.なぜ大阪に避難したのか?
 理由:なぜそんなに遠いところに行ったのか知りたいから。

17.放射能から、どうやって逃げたのか?
 理由:これを知っていたら、大人になったときに教えたいから。

18.森松さんはどうやって避難したのか?
 理由:避難するのは簡単なのか気になったから。

19.子どもと避難するとき、大変だったことはあったのか?
 理由:0歳と3歳の子どもってまだ小さいし、そういうことがあったのかなって思ったから。

20.福島第一原子力発電所をどう思いますか?
 理由:僕だったら多くの人の命を奪い、故郷を奪ったから、僕だと憎らしく感じると思ったから気になって。

21.福島原発事故で放射能がすごく身近にあって、どんな思いだったのか。
 理由:プロジェクトチームで放射線、放射能について調べたから。


22.①東日本大震災の地震発生後、どのような心境だったのか?
    理由:人それぞれ心境が違うと思うから、その当時のことをききたい。

   ②避難することに対して、周りからの反対はなかったのか?
   (注この子は森松さんについて家で調べてきてくれました。だからこその質問だと思います。)
    理由:森松さんの記事を見ていて気になったから。人によったら反対する人もいると思うから。
       自分は避難していいと思います。

   ③講演や訴えなどの活動を行っていて、少しでも変わったことはあるのか?
    理由:森松さんの記事を見ていたら、いろいろ講演などを行っていたから、
       それで少しでも変化があったか疑問だったから。

23.①子どもが2人いて、なんで関西に避難することを決めたんですか?
    理由:福島から関西に避難するにも、幼い子どもが2人もいて、避難するのが難しいから、
       なんで子ども2人を連れて、関西に避難したのか気になったからです。
 
   ②まだ自宅に帰れていない今、何が心配ですか?
    理由:森松さんは、まだ自宅に帰れていないそうなので、
       今、何か心配していることはあるのかなと思ったからです。
       例えば;自宅がどうなっているか心配。友達とかの人は大丈夫か心配。
      (今住んでいる場所が違う友達のこと)
 
   ③地震発生時、何をしていて、地震が起きたとき、どう思いましたか?
    理由:地震が発生したときは、14時46分で、どこにいてどう思ったのかなと思ったから。
       阪神淡路大震災は、朝で、寝ている人が多くて、●●先生も寝ていた時に発生したけど、
       東日本大震災はお昼におきた地震だから、何をしていて、
       揺れが来たときどう思ったのか気になったからです。

24.①どうして自主避難をしたのか?
    理由:原発から離れているのに、どうして大阪に避難したのか気になったから。

   ②当時の原発は実際に見えたのか?
    理由:離れていても、原発の煙か何かがみえていたのか気になったから。

25.東日本大震災で一番心に残っていることは何ですか?
    理由:経験をした人はどう思っているのか知りたいから。
       体験していたら、近所の事が一番心に残ると思うから。

26.①大阪に避難するとなったとき、どう思ったか?
   ②今でも福島に帰れないことをどう思っているか?
   ③子どもと避難して、どうだったか?
    理由:放射線のため避難するとしても、福島から大阪は遠いので、
       そのことに対してどう思ったのかなと思いました。
 

◆森松さんへの質問(6年2組)

・「揺れがおさまったとき、どんな行動をしましたか。」
 →自分が大震災にみまわれたらどうすればいいか知りたいです。

・「放射能のせいで帰れない今、どんな気持ちですか。」
 →自分の生まれた故郷に帰れなくてどんな気持ちなのかを聞きたいです。

・「震災が起きた時どんな行動をとりましたか。」
 
・「震災当時どんな気持ちだったか教えてください。」
 →自分だったら不安で恐怖におびえると思います。

・「地震が起きた時どう思いましたか。」
 →地震を体験した人にしか分からないから、少しでも気持ちをわかりたいので聞きたいと思います。

・「東日本大震災が起きとき、どうしましたか。」
 →もし、自分だったらパニックになっていると思います。

・「地震が起きた直後森松さんはどういう気持ちでしたか。」
 →経験した人しか地震のことは分からないので、森松さんの気持ちを知って少しでも地震が起きた時のことを知りたいです。

・「震災当時は、どういうことを考えていましたか。」
 →津波に流される家の画像などを見て、自分の家が流されたらどうしようと考えると思うから、
森松さんがどういうことを考えていたのか知りたいです。

・「地震が起きてどう思いましたか。」
 →地震が起きて家や、町が壊れていてどう思ったのか気になりました。

・「福島第一原発が起こって、住んでいたところに帰れなくって、どのような気持ちでしたか。」
 →福島原発を調べていると、住んでいたところに帰れなくなったということを知って、震災を経験した人たちはどう思ったのかなと思いました、自分なら辛くて耐えられないと思いました。

・「地震の時どういう気持ちでしたか。」
 →地震の動画などを見て恐ろしいなと思いました。

・「家に帰れなくなった時どんな気持ちでしたか。」

・「自分の友だち、ご家族など身近な人に被害はありましたか。」
 →阪神淡路大震災の学習で、身近な人は亡くなってしまった人の作文を見たからです。

 ↑
ぜひ多くの方に共有してほしいです。
そして、多くの学校や教育現場で、事実を共有し、そこからわたしたち大人が学ぶべきことは何かをご一緒に考えてほしいと思います。
今日は、この3冊の本を、学校に献本したいと申し出ましたら、
校長先生、教頭先生、6年生の担任の先生方も快く受け入れてくださいました。

貴重な機会をいただきまして感謝です。
伝える側も、子どもたちのまっすぐな眼差しと、ストレートに疑問に思ったこと、素直に事実と向き合おうとする姿勢、好奇心、学びたい・知りたい・自分や未来に役立てたいという気持ち、など、本当に真摯な姿にたくさんの学びをいただきました。
6年生の皆さん、このような機会を設けてくださった先生がた、本当にありがとうございました☆

【学校に声をとどけ隊】からのお願い
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-1309.html

※3.11から10年半が経過し、避難している現状は変わらないのに風化のスピードも加速し、
避難者の現状・実情など事実を知っていただく必要性を感じております。
特に子どもたちを連れて避難している避難者の現状に鑑み、
今後ともぜひ学校・教育関係者の皆様は、特に、
それ以外の場においても311避難の現況をお伝えする機会のご提供を
なお一層ご支援いただけましたら幸いにございます。

人権教育、環境問題、防災・減災教育など、生徒会企画、文化祭企画でも是非取り上げて頂けましたら、
サンドリ一同、嬉しく思います☆


防災・減災・災害時における人権擁護に私たち3.11避難当事者の経験が活かされ、
社会に貢献できることを私たちは心から願っています。

東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(略称:サンドリ)
代表メール  sandori2014@gmail.com


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2021年5月21日(金)3.11避難者として「現代メディア論講義」とジャーナリズム専攻のゼミ生の皆さまにお話させていただきました!@横浜国立大学

20210521@横浜国立大学

横浜国立大学でお話させていただく機会をいただきました。

【3.11避難者の声】横浜国立大学での講演報告

『いないことにされる私たち』(朝日新聞出版)のご著者である青木美希さんにご紹介いただきまして、
5月21日(金)、横浜国立大学の高橋弘司先生の授業でお話をさせていただきました。

①一般学生向けの「現代メディア論講義」
(金曜3限:13:00−14:30)
②ジャーナリズム専攻の高橋弘司先生のゼミ、スタジオ
(ゼミの前段の少人数授業)の学生さんとの質疑・対話

(金曜4限:14:40−16:10)

5月の連休明けの授業で下記のMBSで放送された動画を見てくださり、
前週5月14日(金)には青木美希さんのご講演を聞かれて、
そして今回5月21日(金)に私のお話を聞いてくださるという組み立ての中で、
事前に頂いた質問リストに沿ったお話しと質疑応答からの対話を試みました。

【質問リスト】(その1)

1,強制避難者の人たちについて、どう考えておられるのですか?
2,福島にとどまり、自主避難しなかった(できなかった)人に対してどう思っていますか?
3,旦那さんが子供と生活したがっている様子がよくわかりました。我慢しているようでしたが、旦那さんは(今の家族との別居生活を)どう考えておられるのでしょう? 
4,どういう状況になったらは、福島に戻ろうと考えていますか?家族4人で暮らすビジョンはお持ちですか? 
5,ドキュメンタリーの中で、なぜ、フランス語のタスキをかけていたのでしょうか?
6,国連のグローバー勧告について教えてください。 

【質問リスト】(その2)

1、(自分の実家が福島にあり、県外に自主避難していたが、両親がともに福島に仕事があり、自分を含めた子供は学生で環境を変えるのはこのましくないという理由から帰還した学生から)森松さん家族は恵まれていると思うし、避難したくても様々な理由からできない人たちがいる、とした上で、声を挙げてくれることに感謝。もし、福島に戻るとしたら、将来、どういう状況になった時ですか?
2、コロナ禍での五輪について、また、復興五輪というキャンペーンについて、どう考えていますか? 
3、なぜ、子供さんも一緒に裁判の原告になったのか?(よく事情を理解しているのだろうか?)今後、子供さんにどのように裁判にかかわってほしいか? 
4.子供さんには、福島に残った人たちについてどう伝えていますか? 
5、まだ避難しているのか?などという非難の声をどう思いますか?そういう時、相手に説明されますか?またはスルーされるのですか?そんな時、どうメンタルを保っていますか?

【TV動画】映像’19 フクシマの母~母子避難8年・闘いの記録~
( 2019年2月24日MBS毎日放送TV放送分)

【TV動画】映像’21 終わらない“自主避難”〜福島県中通りの家族たち〜
(2021年3月28日MBS毎日放送TV放送分)

さすが、メディア論やメディア専攻の学生の皆さんで、
事前質問の他にも当日、話を聞いて、さらに質問があったりと、
学生さんたちとのやりとりも含め、ほぼ90分×2本=180分(3時間)!

あれも伝えたかった、これも伝えたかった…とは思うものの、
質疑応答が中心の4限目は、主にマスメディアから情報を収集、インプットされている皆さんと、
実際に避難経験や3.11避難者として10年間、この国で経験してきたことを事実に基づいて、
逆に学生さんのご感想やご意見も聞きながら対話することができまして、
私にとってもまた大変有意義で、意義深い3時間を過ごすことができました。
横浜国立大学の皆さん、本当にありがとうございました。

先日、関西大学のメディア専攻の学生さんが裁判を傍聴してくださって、
その様子や3.11避難者である原告からもインタビューを取ってくれていたのですが、
その学生さんたちの聴講を受け入れてくださった高橋先生に、心から感謝申し上げます。
裁判をしている意味や集団訴訟の意義など、司法に関する質疑もありました。

また、コロナ禍で、在籍していても海外からの留学生が入国できなかったのですが、
ZOOMによる講義のおかげで、海外にいる学生さんにもお話を聞いていただけましたこともよかったです。

私自身も、ZOOMによる横浜国立大学の大教室と結んでの中継講演で、
パワポの資料は100枚用意して挑んだのですが、
例のごとく10枚程度しか使わなかったような気が・・・^^;

でも、国連の勧告や世界から日本はどう見られているのか、など、
俯瞰してみる、分析的に見ること、事実に基づいて考えること、
などは伝えることが出来たかしらと思います。
(国際基準や国際人権法、3.11前の基準と今の「基準」など)

当日出た質問では、
原発立地自治体では当たり前に用意されている「安定ヨウ素剤」の配布のことや、
小児甲状腺がんの多発について、県民健康調査のことについても、
私が「健康に対する権利」について厚く(熱く)3限目で力説したこともあってか、
興味や関心を持って深く質問してくれました。

また、「食べて応援」、「行って応援」、募金をすることだけが「復興」に協力することになるとおもっていたけれど、
それは本当に役立っているのだろうか?復興って何?ということも、
学生の皆さんと問答しながら具体的「事実」を共有するなかで
ご一緒に考えられたこと、私もとても深い思考の大切さを考えさせられました。

最後になりましたが、
『いないことにされる私たち−福島第一原発事故10年目の「言ってはいけない真実』−』の第1章で、
避難者数がスキあらば矮小化、そして消されていく事実を全国各地の事例を取材し、記してくださり、
線引きされた外側に置かれた多くの消されゆく人々の苦悩を書き記してくださり、
また、今回横浜国立大学でお話をさせていただける機会を作ってくださった青木美希さんに、
心から感謝申し上げます。
質疑では、青木さんのご著書を熟読された生徒さんから、避難者数問題、ノーカウント戦法についても
ご質問が出ていました。

事実を記録し、残し、それを後世の人々が検証できることが大切なのですが、
公文書がシュレッダーに掛けられたり、あったことがなかったことにされる風潮を感じ取ってくれている学生さんには、
避難者数問題も然り、腑に落ちた学生さんも多かったのではないかと問答をしていて思いました。

興味を持ってくれて、様々な道に進まれるみなさんが、それぞれの立場から、
事実に基づいて問題の本質を捉え、タブー化したり言論や思想を封じられることなく、
また、それに基づいた判断をされることを願っています。

お忙しい中、きめ細やかな授業・講演のためにご尽力くださった高橋弘司先生には、
心から感謝申し上げるとともに、このような機会を作ってくださったこと、
本当にありがとうございました。

引き続き、学術研究やこの問題について、避難当事者としてできる限りのご協力をさせていただければと思っています。
学校・教育機関でお話しさせて頂ける機会をご支援・ご協力いただける皆様、
これからも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)
代表 森松明希子
(福島→大阪・小・中学生2人を連れて母子避難中)


災害からの命の守り方_帯あり_表紙カバー WEBアップ用.jpg
拙著『災害からの命の守り方』(文芸社・2021)を横浜国立大学に寄贈致しました。



3.11被災・避難当事者の声に耳を傾け、
ともに考えて下さることに心から感謝と敬意を申し上げます。

3.11避難者のお話:森松明希子さん
(福島→大阪・2児を連れて母子避難中)
 
東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(サンドリ)代表・
原発賠償関西訴訟原告団代表・
原発被害者訴訟原告団全国連絡会共同代表

2011 年 3 月福島県郡山市在住中に被災。当時0歳と3歳の 2 児とともに同年 5月に大阪へ母子避難。
2018 年 3 月、国連人権理事会(ジュネーヴ)にてスピーチ。


著書:「災害からの命の守り方」(文芸社)
   「母子避難、心の軌跡」(かもがわ出版)
共著:「3.11避難者の声~当事者自身がアーカイブ~」、
『 red kimono~福島原子力発電所事故からの避難者たちによ
るスピーチ、手紙、そして避難手記 ・ A speech,letters
and memoirsby evacuees from Fukushima ~』


貴重な機会をいただきまして感謝です。

サンドリは、3.11避難を体験した「当時者自身がアーカイブ♪」をモットーに、
事実と体験に基づく真実を真摯にお伝えする活動を続けています。
今後の防災・減災・災害時における基本的人権が尊重されますことを
心から願っています。


学校に声をとどけ隊

【学校に声をとどけ隊】からのお願い
http://sandori2014.blog.fc2.com/blog-entry-1309.html

※3.11から10年が経過し、避難している現状は変わらないのに風化のスピードも加速し、
避難者の現状・実情など事実を知っていただく必要性を感じております。
特に子どもたちを連れて避難している避難者の現状に鑑み、
今後ともぜひ学校・教育機関は特に、
それ以外の場においても311避難の現況をお伝えする機会の提供を
なお一層ご支援いただけましたら幸いにございます。

生徒会企画、文化祭企画でも是非取り上げて頂けましたら、
サンドリ一同、嬉しく思います☆


防災・減災・災害時における人権擁護に私たち3.11避難当事者の経験が活かされ、
社会に貢献できることを私たちは心から願っています。

東日本大震災避難者の会 Thanks & Dream(略称:サンドリ)
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【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文⑫】危険だと思う場所から逃げる権利が理解されずに批判されるのはおかしい

【感想文】20210203@舞子高校1年生.png

【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文⑫】

 私は今回のお話を聞いて、東日本大震災発災時から現在までの避難生活や当時の状況を知ることができました。
その中で強く印象に残ったのは、生後5ヶ月の赤ちゃんを何とか地震から守ろうと机の下に押し込んだ時に赤ちゃんがきゃっきゃと笑ったということです。
私たちの年齢なら、地震が来た時はとても怖くて笑うことなどできませんが、赤ちゃんは「地震が怖い」ということもわからないのに加え、地震というものの存在すら知らないので笑えたんだと思い、災害時に圧倒的に弱い立場になってしまうということを痛感しました。
このような災害時に弱い立場になってしまう人を守れる力をつけたいと強く思いました。

 また、お話の中に近くにいても全然情報が入らないと聞いて、災害時の情報を伝達手段はとても大切だと思いました。
遠くの人には情報が伝わっているのに、実際に命の危険が迫っている被災地の情報網が機能不全に陥ってしまっては意味がないと感じました。
現在はスマートフォンなどの普及などが進んでいるので、円滑な情報発信のためにも、ネット技術などを活用・普及に努めるべきだと考えました。

 放射線からの避難区域のお話では、市区町村別で強制避難か否かを区別するのは違うのではないかと考えました。
各市区町村で強制避難区域を決めたとしても、その区域外にも法で定められた基準値以上の放射線が存在するのは確かです
それなのに「原発より5キロ以内の市の人は強制避難です、区域外の人は強制ではないので、自分で決めてください。避難しても強制ではないので支援はできません」と言われると、もちろん怒ると思います。

 また相手が見えない敵で、対策方法も限定されているので不安だと思います。
その見えない敵から健康な生活を維持するために、国民を守ったり支援するのが本来の国・政府ではないのかなと思いました

 実際にその土地に住み続けてきた人にとって「家など何もかも置いて逃げるか、健康被害に怯えながら暮らすか、自分で決めて。ただし援助はしない」
というのは、国民を見捨てているように思えたし、無責任だと感じました

 最後に、国内避難のお話についてです。
危険だと思う場所から逃げる権利が理解されずに批判されるのはおかしいと思いました。
危ない状況に陥った時に逃げるのは、人間の本能だと思います。それを目に見えないものだからといって否定されるのは違うと思いました。
自分がその立場になってみると、そのような言葉はまず出ないはずです。

 東日本大震災からのから10年が経とうとしている中、コロナウイルスという新たな見えない敵が現れました。
その新たな敵に打ち勝ち、避難している人が安心して笑顔でもと住んでいたところへ戻れる日まで、私は自分にできることをして応援し続けたいと思いました。


感想文が届きました。ご自分の言葉で書かれた素晴らしい感想文やご意見に感謝です。
2021年2月3日(水)3.11避難者による「自然環境と防災Ⅰ」の授業「福島からの避難者の『今』」@兵庫県立舞子高校で環境防災科1年生の皆さまにお話しさせていただきました。

【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文⑪】避難したくても出来なかった事や情報が全然伝わっていなかったことは、国全体の責任があると思います。

【感想文】20210203@舞子高校1年生.png

【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文⑪】
 
 私は森松明希子さんのお話を聞かせていただくにあたって、初めはどんな気持ちで聞くべきなのか分かりませんでした。
地震や津波などの災害は自分も体験したことがあったり映像を見たりする機会が多くあります。
ですが、原発事故については少し知っている程度で、テレビで他の災害と比べると放送される量や内容はあまり多いとは言えません。そんな中、知識もまともにない私が本当に森松さんの伝えたい想いや考えを理解し、自分なりの意見を出せるのか、とても不安でした。ですが、森松さんは当時を一から分かりやすくお話をしてくれて、体験していない私でも想像ができ、本当に自分がその場にいたかのような気持ちになりました。

 そんな中で私が一番印象に残ったことは、原発事故が起きても、対応や対策、命の守り方がどうして良いのか分からなかったということです。
日本は災害がよく起きる国として有名で、対策を日々からとよく言われていますが、それはよく起こる災害についてしかあまり考えられていなかったんだなと感じました。
自分が知らないだけで、災害が起きてから危険だったことに気づくということを、減らすことで、これから自分や大切な人の命を守ることに大きく繋がってくると思います。

 森松さんの体験で、地震が起きた時、0歳の赤ちゃんだけでも生きてほしいと机の下に入れた時、赤ちゃんが笑い出した姿を見て守るべきものが自分だけではなく他にもあるととても実感された出来事だったということで、私は今はまだ学生で第1に守るべき命は自分の命と考えるだけになっていますが、将来私も家庭を持つとなると自分の命だけではなく子どもを第1に考えることになると思います
そこで森松さんと同じ状況になった時、私ならパニックになってしまうと思います。
ですが、大切な命を守るため、自分の住む地域や県の危険な箇所をしっかり知り、対策まですることで落ち着いて行動できることに繋がるということを学びました

 私は森松さんの体験されたことを聞き、今も続く原子力の自粛について国はもっと目を向けるべきだと思いました。
まだ1度も(原子力緊急事態宣言は)解除されていないのに、オリンピックが開かれるということは、被災者の方々にとってはほったらかされているように感じ忘れられているんだと考える人も多くいると思います。
 
 それに避難したくても出来なかった事情報が全然伝わっていなかったことは、国全体の責任があると思います
そのため、被災者の方のサポートをもっと国がするべきだと思います。
ですが、海外と比べ日本はあまりサポート出来ていないと思います
同じ原発事故に遭っているのにも関わらず、海外と日本のサポートに差があることが私はとても不思議です。
原発(事故)を体験していない私でも思うことを、国はどのように考えているのか知りたいと森松さんのお話を聞き、改めて思いました。

 命を守るための「避難」が「非難」されることに変わる辛さは実際に体験したからこそ伝えられることで、生の声を無駄にせず活かすことが、これから助けられる命にはとても大切です

 高校生になるまで原発のことをあまり知らなかった私が50分間でたくさんの思いや体験を教えてくださったことで少しは被災者の方に寄り添えるほどの知識や感情は私なりにはできたと思います。
私は森松さんからのお話を家族に早速話しました。私の親戚には東日本の震災で亡くなった方がいます。
もししっかり対策が出来ていたら、生きていたのかもと改めて家族で話しました。
そして、森松さんが伝えるメッセージや体験は、当時亡くなられた方の伝えたかったことでもあるだろうなと思います。
私は今回森松さんのお話を聞くことができ、命の重さや対策、情報収集することの大切さを改めて感じることができました。



感想文が届きました。ご自分の言葉で書かれた素晴らしい感想文やご意見に感謝です。
2021年2月3日(水)3.11避難者による「自然環境と防災Ⅰ」の授業「福島からの避難者の『今』」@兵庫県立舞子高校で環境防災科1年生の皆さまにお話しさせていただきました。


【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文①】「僕はまだあの福島第一原発事故のことを知ったつもりでいた」ということに気づかされました。

【感想文】20210203@舞子高校1年生.png

【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文①】

 僕はまず「驚き」という感情が頭の中にずっとありました。
今まで僕は店福島第一原発事故のことを資料や映像でしか見たことや知ったことがありませんでした。
でも今日初めて実際に被災した方の話を聞いて「僕はまだあの福島第一原発事故のことを知ったつもりでいた」ということに気づかされました。ディベートやテスト勉強のためだけに得た知識では、原発事故は語ってはいけない、もっと深く勉強しないといけない、そう感じた講義でした。

 そんな講義の中で、僕が一番印象に残っている言葉があります。それは「非国民」という言葉です。
原発事故の後、避難したくないのに避難せざるを得なかった人たちのことを「原発から逃げてきた非国民」、こんな言葉を投げられて苦しんでいるのは自分達なのに、さらに追い打ちをかけるような勢いで悪口を言う。僕はそれを聞いた時に本当にそれは日本で起こったことなのかな?と疑問に思うほど驚いていました。
日本は昔から「思いやりの心」というものを大切にしています。しかしこのような言葉が飛び交う日本果たして「思いやりの心」はあるのだろうか?

 さらに広義の一の方で原発事故は災害なのかどうかという話がありました。
確かに台風・地震・津波は今までに何度か起こったことがあり、人々の頭にも災害という箱の中にインプットされていると思います。でも、原発事故はというと多分体験したことのない人の頭では、
「あ、聞いたことがある」程度だと思います。
現に防災について特化している僕でもこの分野を勉強するまでは、聞いたことがある程度の知識でした。
ではなぜこんなに認知している人が少ないのだろうか?
僕は最終的にある答えに至った。
それは原発と政府の仲が悪いということだ。
今でも福島に帰っていいか悪いかで議論されているしデモも起こっている。だからあまりテレビのニュースでは取り上げられないのではないだろうか、そう思った。
こんなに悲しい思いをしている人がたくさんいるのにも関わらず、あまり周知されていない。
まさに今のこの状態も僕は災害と言っても過言じゃないと思いました。

 最後に、僕はこの文の最初に「驚き」が頭の中にずっとあったと言いました。
でも家に帰って講義のメモを見ていると無意識に涙が出てきそうになりまし。
驚きの後に悲しみという感情に変わったのです。
あの1時間、たくさんの初めて知る情報が頭に入ってきて、最初は理解できていなかったんだと思います。でも今、こうして理解すると、やっぱり『原発』は再稼働をすべきではないと強く思いました。そしてこの想いをディベートでしっかり主張しようと思いました。さらに一番大切なのは勝ち負けではなく討論し合うことが一番大切ということも、この講義で学んだ一つです。
本当にありがとうございました。



感想文が届きました。ご自分の言葉で書かれた素晴らしい感想文やご意見に感謝です。
2021年2月3日(水)3.11避難者による「自然環境と防災Ⅰ」の授業「福島からの避難者の『今』」@兵庫県立舞子高校で環境防災科1年生の皆さまにお話しさせていただきました。


【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文②】原子力緊急事態宣言が発令中だということを初めて知りました。

【感想文】20210203@舞子高校1年生.png

【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文②】

私は森松さんのお話を聞いて、これからは「実際の声を生かす防災」を心がけていきたいと思いました。私は、講義や両親からの話で、阪神淡路大震災のことはよく聞いていました。ですが、東日本大震災や原発事故について、実際に被災された方からの体験などのお話を聞く機会はあまりありませんでした、東日本大震災時、私は小学校入学前でしたが、津波が町をのみ込む光景をテレビで見たことをよく覚えています。それから、今まで東日本大震災のことを勉強しました。ですが、被災したことのない私が被災者の方の思いをわかることはできません。被災者の方の思いも完全に分かるということはできないかもしれません。でも、たくさんの方のお話を聞いて、できるだけ深く広く東日本大震災について知り、被災地の声を伝えていけたらと思います。
 
 私は今回、原子力緊急事態宣言が発令中だということを初めて知りました。この事実は今も原発事故の影響は続いているのだと、改めて感じさせられるものでした、この影響はまだ先まで残ります。先日、ニュースで、福島第1原発の2号機3号機の1部の設備では、人が立ち入った場合に数時間で死に至る可能性がある放射線量が推定されているということを知りました。
 このことから、まだまだ完全には復旧していないし、もし、この放射線が外に放たれたら福島に住んでいる人達の健康や命を脅かしてしまいます。だから、政府が避難指示等の強い措置を取り、被災者への支援をもっと行うべきだと私は考えています
 チェルノブイリの原発事故では、チェルノブイリ法という独自の被曝者を支援する法律や、保養が事故から30年以上経った今でも行われています。日本もこれを見習い、支援したり、復興に力を入れるべきだと考えています。この問題は私が政府に入ってもいないし、政府の誰かと関係があるわけではないので解決することは無理です。だから私は東北を福島を忘れずに、原発事故の問題に目を向け続けたいと思います。

 今はコロナ禍で、直接被災地を訪れて支援をしたり、ボランティアをしたりすることはできなくて、色々な活動が制限されていますが離れていてもできる募金活動などのボランティアに積極的に参加したいです。そして、新型コロナウイルスにおいても自然災害においても自分の命や周りの人々の命を守ることができるように日々知識をつけ、命を守るための手立てを考えていきたいと思います。


感想文が届きました。ご自分の言葉で書かれた素晴らしい感想文やご意見に感謝です。
2021年2月3日(水)3.11避難者による「自然環境と防災Ⅰ」の授業「福島からの避難者の『今』」@兵庫県立舞子高校で環境防災科1年生の皆さまにお話しさせていただきました。


【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文③】避難者であるために、陰口や悪口、酷い時には「逃げることは許さない」、「非国民」という言葉を投げつけられたことを知り、災害時は人々への支援や復興だけでなく、被災者が不快な思いをしないように、新たな生活を保障するという人権も視野に入れて考えなければいけないと感じました。

【感想文】20210203@舞子高校1年生.png

【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文③】

今回の森松さんのお話を聞いて、私は原発や人権のあり方について深く考えさせられました。
森松さんのお話の中で、災害時であっても人権が保障されなければならないという言葉が印象的です。

東日本大震災当時、多くの被災者の方が他県に避難されましたが、避難者であるために、陰口や悪口、酷い時には「逃げることは許さない」、「非国民」という言葉を投げつけられたことを知り、災害時は人々への支援や復興だけでなく、被災者が不快な思いをしないように、新たな生活を保障するという人権も視野に入れて考えなければいけないと感じました。

また、放射線や被災者の方への配慮が十分でなかったことを知り、テレビなどから流れてくる情報だけでなく、現地の方の意見などを元にした情報を得ることが時には重要になるということを強く感じさせられました。

私は原発を使用することにどちらかと言えば賛成していましたが、今回のお話からその意見を改めなければならないかもしれないと感じました。


感想文が届きました。ご自分の言葉で書かれた素晴らしい感想文やご意見に感謝です。
2021年2月3日(水)3.11避難者による「自然環境と防災Ⅰ」の授業「福島からの避難者の『今』」@兵庫県立舞子高校で環境防災科1年生の皆さまにお話しさせていただきました。


【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文④】未来に生まれてくる子どもたちにも正面から現実に向き合ってほしいということを伝えつづける、そしてその見本となるような行動をとる人間になろうと思いました。

【感想文】20210203@舞子高校1年生.png

【3.11避難者の声を聞いた高校1年生の感想文④】

今回、森松さんに来ていただき、本当にありがとうございました。
コロナ禍でタイムリーなお話を(も)全体的にあり、今の世界感での視点がとてもわかりやすかったです。
実のところこの後が体育でなければ本当にもっとお話ししたかったのですが、
それでも最後少しだけ会話ができて嬉しかったです。

なので、そのことについて書きます。僕もあの時の、
ちょうど幼稚園から帰ってきてお母さんが洗濯物を取り入れている時にテレビの中継に釘付けになったことをはっきりと覚えています。初めて見たものは漁港のライブ中継で、津波が魚と氷を入れるための大◯がプカプカと流されていっており、慌ててお母さんに「これ何?」と呼び止めました。
するとお母さんもどうなっているのかわからなかったようです。
そして次に父が仕事から帰ってきてこのことについて話をすると飛ぶように電話をかけ始めました。
なぜかというと山形と宮城に知人がおり心配になって電話をしてみると両方とも無事でした。

しかし、ここからは僕がもっとこの震災を知りたくなったきっかけが被害の大きさでした。
知人からは当時のことを教えてもらうと、電気が消えるや隣の人の家がぺしゃんこになったことや、
大人が飛んだ、などのことでした。
さらに、父の仕事の関係で黄色いハンカチを小2で届けさせてもらったり、知人と一緒に海岸を歩いていると多くコンクリートの床がかたむいていたり、お花を少人数で海に流したりなどしました。
しかし小2だったので深くまではわかりませんでした。
ですが、それから小6になった時に福島を訪れさせてもらい、車でずっと海岸を走っていると、
南相馬のあたりで父がこの近くが福島原発だと教えてくれました。
こわかったです。
辺りが静かでさらに町の光がひとつもありません。
本当に日本にいるのかなと感じました
そうしていくと、だんだん信号が光っているところにたどりついていき、ホッと安心しました。
そして、赤信号だったので、夜で暗く、あたりは何があるか分からないところを必死に目を凝らすと真右にあの打ち上げられた巨大タンカーがあったのです。
この時、僕は思いました。本当に復興というものは進んでいるのか?
疑問を持ちました。

そして今でも自分の帰る家をさがしている人がいるということを調べて知りました。
この瞬間、僕は日本政府はしっかり動いているのかと半分怒りながら感じました。
そして僕は今出来ること、そして未来に生まれてくる子どもたちにも正面から現実に向き合ってほしいということを伝えつづける、そしてその見本となるような行動をとる人間になろうと思いました。

今回、森松さんの意見を聞けて、非国民というワードが出た瞬間、心の底から違和感を感じました。
そんなことを口先だけでよく言えるなと思いました。
もし1度でも思ったことがある人は考え直してほしいと思っています。
本当に色々なことを教えていただき、今回は心に残るお話をありがとうございました。
また、お話できる機会があれば是非お願いします。

郡山の名物:ままどーる、薄皮まんじゅう



感想文が届きました。ご自分の言葉で書かれた素晴らしい感想文やご意見に感謝です。
2021年2月3日(水)3.11避難者による「自然環境と防災Ⅰ」の授業「福島からの避難者の『今』」@兵庫県立舞子高校で環境防災科1年生の皆さまにお話しさせていただきました。


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